...しばしば葉子は忘れがたいその一夜のことを話しては泣くのだった...
徳田秋声 「仮装人物」
...石狩源流の岩魚(いわな)と共に忘れがたい...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...折柄この望楼の柵に拠つて見た樹の間がくれの星空も忘れがたい...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...恋しかった点でも源氏には忘れがたい人であったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...他人にとっては何でもないことも子としては忘れがたい思い出になる昔のことが多くて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その忘れがたい感情などは別として...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...忘れがたいあの人の芸術の妙味は宮様へお伝わりしているでしょうから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...中納言が今も忘れがたいように姉君の死を悲しみ続けているが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...低い灌木(かんぼく)になるコウシキというなどは忘れがたい...
柳田國男 「食料名彙」
...別れの前の矢代には忘れがたい一瞬の光りのようなものだった...
横光利一 「旅愁」
...田辺侯爵家の城の美しさも忘れがたいものだと思い...
横光利一 「旅愁」
...忘れがたい樂みだつた...
吉川英治 「折々の記」
...またしても忘れがたい顕家と...
吉川英治 「私本太平記」
...彼の半生には忘れがたい人だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...お互いに忘れがたい印象をのこし...
吉川英治 「新・水滸伝」
...忘れがたい春秋であった...
吉川英治 「親鸞」
...忘れがたいものがある...
吉川英治 「随筆 新平家」
...翌日、広島の孤児たちが、保育されている童心寺を訪ねて、五人の雛僧たちと語り、ついもらい泣きしてしまったことは、みっともなかったが、忘れがたい...
吉川英治 「随筆 新平家」
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