...この大川の水に撫愛(ぶあい)される沿岸の町々は、皆自分にとって、忘れがたい、なつかしい町である...
芥川龍之介 「大川の水」
...小説として奇妙な味の忘れがたいものはドイルの「六つのナポレオン」の...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...次のような忘れがたい言葉を残している...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...私にとっては忘れがたい土地なのだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...彼らにとって日本は忘れがたい恩人のはずだ...
高見順 「いやな感じ」
...忘れがたいくらいの猛烈な雷鳴と電光とがその激湍のような雨と共に始った...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...妙に忘れがたいのだつた...
林芙美子 「浮雲」
...金五郎には忘れがたい追憶になっている...
火野葦平 「花と龍」
...あれなどはもっとも忘れがたいもののひとつでありましょう...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...他人にとっては何でもないことも子としては忘れがたい思い出になる昔のことが多くて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その忘れがたい感情などは別として...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...忘れがたいあの人の芸術の妙味は宮様へお伝わりしているでしょうから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それが暗々裡(あんあんり)に競技の興奮を忘れがたいものにしていたように思う...
柳田国男 「こども風土記」
...もっとも特徴があり忘れがたいのはその声で...
山本周五郎 「青べか物語」
...そのとき父の顔にあらわれた憂愁の色は忘れがたいものだった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...旅先きで受けた親切さは旅人は忘れがたいものだが...
横光利一 「旅愁」
...忘れがたいものがある...
吉川英治 「随筆 新平家」
...忘れがたい酒間の愛誦歌であったらしい...
吉川英治 「落日の荘厳に似る」
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