...墨東は忘れがたい地である...
心猿 「桜もち」
...小説として奇妙な味の忘れがたいものはドイルの「六つのナポレオン」の...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...人が見たらなんでもないこの貧しい記録も自分にとってはあらゆる忘れがたい貴重な経験の総目次になるように思われる...
寺田寅彦 「病室の花」
...霽れさえすれば年の中(うち)で最も忘れがたい秋分の時節である...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...般若の五郎は次第に忘れがたい男になり...
火野葦平 「花と龍」
...忘れがたい人々との心にもない別離(べつり)...
堀辰雄 「美しい村」
...鬼気さえもはらんで忘れがたい感銘を与えられた...
宮本百合子 「或る画家の祝宴」
...忘れがたいあの人の芸術の妙味は宮様へお伝わりしているでしょうから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...精神的にも肉体的にも忘れがたい悲劇のひと幕でございました...
森律子 「三度會つた巡査」
...そのほかこまごました親切は忘れがたいものである...
山本周五郎 「柳橋物語」
...洛陽の地には忘れがたい魅力があった...
吉川英治 「三国志」
...ふたりにとって忘れがたい...
吉川英治 「私本太平記」
...ただ年齢こそ少し違うが、この命松丸の童(わっぱ)ぶりを見るにつけ、「不知哉丸(いさやまる)は」と、忘れがたい...
吉川英治 「私本太平記」
...日にまし帝を愛(いと)しがって昼の間すら忘れがたい男になっていたからだった...
吉川英治 「私本太平記」
...忘れがたい一夜をすごした伊吹の城だ...
吉川英治 「私本太平記」
...忘れがたいものがある...
吉川英治 「随筆 新平家」
...忘れがたい酒間の愛誦歌であったらしい...
吉川英治 「落日の荘厳に似る」
...または甲州から遠く越中加賀あたりへかけての諸々の大きな山岳を眺め渡した氣持もまた忘れがたいものである...
若山牧水 「樹木とその葉」
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