...主人には之を潜りて融通の道ありしを忘るべからず...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...渝へざりしを忘るべからず...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...静子の生涯に忘るべからざる盆の十四日の日は...
石川啄木 「鳥影」
...激論一九一一・六・一六・TOKYOわれはかの夜の激論を忘るること能(あた)はず...
石川啄木 「呼子と口笛」
...ここで十九日は我々の忘るることあたわざる日であると書かれたのは...
石原純 「左千夫先生への追憶」
...忘るべからざる点である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...たとい彼ら忘るる事ありとも我は汝を忘るることなし(イザヤ四九の十五)...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...大佐渡も小佐渡もかつて文三のおけさをどりしことを忘るな東京へ來ては駄目です...
江南文三 「佐渡が島を出て」
...先生の同情ある御恩は決して一生経(た)っても忘るることでなく...
田山花袋 「蒲団」
...とかく婦人の言よりして親族不和となること多し、忘るべからず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...それはなくとももとより忘るる時はなきに...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...瀾々(らんらん)相擁(あいよう)して思索の郷(くに)に、吾を忘るるとき、懊悩(おうのう)の頭(こうべ)を上げて、この眼にはたりと逢(あ)えば、あっ、在(あ)ったなと思う...
夏目漱石 「虞美人草」
...我参る度々に嬉しげにもてなして帰らんといへば今しばし/\君様と一夕の物語には積日の苦をも忘るるものを...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...出獄の後(のち)も忘るる能(あた)わず...
福田英子 「妾の半生涯」
...忘るるな」...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...終生忘るゝことの出來ないなつかしいものである...
吉江喬松 「山岳美觀」
...曹操は、くわっと眦(まなじり)をあげて、「陳宮ッ、忘るるな、誓って汝の首を、予の土足に踏んで、今の答えをなすぞ」そして左右の二十騎に向って、即時、総攻撃にうつれと峻烈(しゅんれつ)に命じた...
吉川英治 「三国志」
...流石に私も暫しは疲れを忘るる心地になった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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