...自分で預る意志のないものを無理に置いて行かれる...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...志願の意志のないことを...
梅崎春生 「狂い凧」
...鼓膜(こまく)を鋼(はがね)で張りつめて意志のない不生産的生きものが他国のチリンチリン的敗物をがつがつ食べて得意です...
高村光太郎 「智恵子抄」
...また返す意志のない事を...
夏目漱石 「明暗」
...意志のないものに絶望などあろうはずがないじゃありませんか...
北條民雄 「いのちの初夜」
...志のないもののように...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分のような自己を抑制する意志のない男が闖入(ちんにゅう)したとすれば...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...意志のない振り顧(かえ)りをやるものである...
室生犀星 「幻影の都市」
...此処は患者という名の意志のない奴の寝ころがっている一つの断崖なのだ...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...それは意志のない盲従ではなく...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...ともかく彼にはまだ結婚する意志のないことだけはわかった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そんな意志のない限り...
横光利一 「旅愁」
...意志のない光を描いて離れます...
吉川英治 「江戸三国志」
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