...しかし数学で研究される結果を忖度(そんたく)し得た...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...よく其心をも忖度(そんたく)する事が出来たのである...
石川啄木 「葬列」
...殆ど忖度し難いものが多い...
伊藤左千夫 「『悲しき玩具』を読む」
...自己の心を以て他を忖度したのである...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...正造の胸を忖度(そんたく)するように...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...と葉藏のこころを忖度してゐた...
太宰治 「道化の華」
...むしろ葉村氏の心持で忖度(そんたく)された庸三の憎悪を...
徳田秋声 「仮装人物」
...戦争は起るかも知れないと冷淡に忖度してるのである...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...それで一寸環境が忖度しにくいのであるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...思想を忖度(そんたく)し得ないのも勿論の事では有るが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...バーニ医師がメリヘイブン閣下の心中を忖度(そんたく)し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...今は古人の心を忖度(そんたく)するの必要無之...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...却つて運命の意志を忖度し...
水野仙子 「輝ける朝」
...予これを忖度(そんたく)す〉とは夫子(ふうし)の謂(いい)なり...
南方熊楠 「十二支考」
...意外な忖度(そんたく)までもするものであると思ったが源氏はまた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...内生活は末の「日本と唐好き」の一節に由つて忖度(そんたく)せられる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...義仲の心をいろいろに忖度(そんたく)した...
吉川英治 「源頼朝」
...あまりに自己の卑しい心事をもって他を忖度(そんたく)し過ぎると思う...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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