...彼女は我慢強くて、受忍性がある人だ...
...その残忍性(ざんにんせい)においても警戒する必要のある生物だと考えていたのである...
海野十三 「海底大陸」
...ああした男にはわれわれの祖先の残忍性が多量に残っていないとはいえません...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...残忍性を帯びているようにさえ見えるのです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...美しく高ぶつた処女の残忍性には限りが無い...
太宰治 「お伽草紙」
...そうなると人の五倍も六倍も残忍性を発揮してしまう男なのであるから...
太宰治 「畜犬談」
...男よりも女――のほうがどうもヒステリカルな残忍性に富んでるとみえて――が多いことは...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼女は最早や夫の破滅を享楽する残忍性を捨てゝしまって...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...かえって先生がかくの如き残忍性を感じたほど...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...野獣のような残忍性が...
中里介山 「大菩薩峠」
...猛烈なる残忍性のみであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...無茶苦茶に残忍性が嵩(こう)じて...
中里介山 「大菩薩峠」
...神尾の残忍性はいよいよそれに興味が乗ってきます...
中里介山 「大菩薩峠」
...というような残忍性が...
中里介山 「大菩薩峠」
...その残忍性と復讐性とを満喫したけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...このやり方の獣的な残忍性も見てもらいたい...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...いまもし君が、こういうようなすべての事がらに加えて、部屋がへんに乱雑になっていたことを正しく考えてみるなら、僕たちはいよいよ、驚くべき敏捷さ、超人間的な力、獣的な残忍性、動機のない惨殺、まったく人間離れのした恐ろしい奇怪な行為、いろんな国の人たちの耳にも聞き慣れない調子の、はっきり理解できる言葉がひと言も聞きとれなかったという声、などの観念を結びつけるところまできたのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...性愛と残忍性の表情...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...かれは残忍性につよく...
吉川英治 「大岡越前」
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