...自分だけの気持を忍ぶということのために他の人々の感情の上に何のすさびも見なくてすむということを考えては...
伊藤野枝 「「別居」について」
...而(し)かもその卑劣の行為を忍ぶことによって五千円を贈与するも...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...痛痒忍ぶべからず...
大町桂月 「親子遠足の感」
...金のためにはいかなる恥をも忍ぶ貧民とが相並んで住めば...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...忍ぶことにも限度が在る...
太宰治 「八十八夜」
...」それは二人が人目を忍ぶ仲になり出して間もない時分...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...自分の耻辱は忍ぶとしても...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...Bとてそれを見てゐるには忍ぶまい...
田山録弥 「山間の旅舎」
...斯くの如きは豈國民の能く忍ぶ所ならむや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...日蔭に住む女達が世を忍ぶ後暗い男に対する時...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...若いから無理もないけれど」「忍ぶ戀路と來たね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人目を忍ぶように...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...吾人は有形上の待遇において不平を言はずしかれども無形上の待遇当を得ざるにおいては一刻もこれを忍ぶ能はざるなり...
正岡子規 「従軍紀事」
...1)Mmoires de l'Acadmie de Stockholm, p. 29.2)Mmoires du Royaume de Sude, table xlii.3)Price's Observ. on Revers. Pay. vol. ii. p. 125.スウェーデンの下層社会がかかる厳しい圧伏を忍ぶ忍耐力は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...当分はこのままで忍ぶほかはないと御決心はあそばされても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...故人を忍ぶことをお書きになった奥に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...是は西洋の機巧を憎む柏軒の忍ぶこと能はざる所であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...駕籠へ忍ぶ時ちらと見えた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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