...全国民がこの惨禍に対し毅然として堪え忍ぶ鉄石の精神を必要とする...
石原莞爾 「戦争史大観」
...世を忍ぶ仮の名でも何でもない...
泉鏡花 「婦系図」
...もちろん普通の情として忍ぶべきにあらざるなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...いかに世を忍ぶ身とは言え...
太宰治 「新釈諸国噺」
...そよ吹く風は忍ぶように木末を伝ッた...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...同様にこの到底忍ぶべからざる困難に耐え忍んで来たのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...人目を忍ぶような足どりで...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...世を忍ぶ謀叛気(むほんぎ)の方々かと...
中里介山 「大菩薩峠」
...亡(な)き人を忍ぶ片身(かたみ)とは...
夏目漱石 「虞美人草」
...人目を忍ぶはずの寄合も忘れて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どんな苦痛でも忍ぶもんだわ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...日本国民として断じて忍ぶを得ず...
福沢諭吉 「新女大学」
...故人を忍ぶ相手として二人で語り合う身になっておればよかったのであるとも思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...外記に傷つけられたのは忍ぶことも出来よう...
森鴎外 「阿部一族」
...是は西洋の機巧を憎む柏軒の忍ぶこと能はざる所であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...されど終まで耐へ忍ぶものは救はるべし...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...足音を忍ぶようにはいって来た...
山本周五郎 「薊」
...拙者と月江様とは人目うるさい年頃……もし御隠家様のお目でも忍ぶように噂されてはなるまいと思って」「は...
吉川英治 「江戸三国志」
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