...理想を負ふ者の矛盾と苦痛と自責と屈辱とを耐へ忍ぶ事は避く可からざる彼の運命である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...困難に堪へ忍ぶ事が出來るやうになつたといふ...
太宰治 「お伽草紙」
...斯くの如きは豈国民の能く忍ぶ所ならむや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...また実際行動のさまざまな不快を忍ぶだけの...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...甘んじて悪を忍ぶよ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...強情なのは随分その大きな灸の火に苦痛を忍ぶものもあった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...そして忍ぶ恋路の――と...
直木三十五 「南国太平記」
...掛離(かけはな)れたる一軒家にて世を忍ぶには屈竟(くっきょう)の処と存ぜられ候間...
永井荷風 「榎物語」
...人目を忍ぶ「待合せ」でもしているのだと思うらしく...
久生十蘭 「あなたも私も」
...職務は忍ぶ可からざるものをも忍ばざるを得ざらしめる...
平出修 「逆徒」
...「私は男子として忍ぶことの出来ない汚名をきせられた...
平出修 「計画」
...空を眺めて涙ぐむ行くも帰るも忍ぶの乱だれ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...はる/″\湘南の地より移り住みこゝに世を忍ぶ身とはなりぬ...
正岡容 「滝野川貧寒」
...父も娘も忍ぶことができずに泣いていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...たまさかな通い方をされても忍ぶことができよう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人は大かたの苦しみは忍ぶ事も出来よう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...それはまだ忍ぶとしても...
吉川英治 「私本太平記」
...忍ぶにも忍べない日がついに参りました...
吉川英治 「親鸞」
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