...丈に伸びたる夏草を露けき袖にて押分け押分けなお奥深く踏入りて忍び込むべき処もやと...
泉鏡花 「活人形」
...まして夜中に泥棒でも忍び込む様なことがあったら...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...棺内に忍び込む薄明り...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...夜中に、大勢家族のある所へ、忍び込むなんて、可(か)なりむつかしい仕事だからね...
江戸川乱歩 「疑惑」
...あの瓶の中には忍び込む事が出来まい...
太宰治 「パンドラの匣」
...又、もし、行った後なら、わしが、小藤次の家へ、忍び込む...
直木三十五 「南国太平記」
...忍び込む度(ど)が重なるにつけ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...父親の寝部屋に忍び込むと...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...どんなところへも忍び込むのは?」平次は委細構わず首を捻っております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...踊屋台へ忍び込むには...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さすがに忍び込む場所もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かなり器用なことをして忍び込むようだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...隙間から忍び込む風に翻弄されて暗闇の中でハラ/\と鳴つてゐる...
牧野信一 「鬼の門」
...その代り吉井勇者「東京紅燈集」「祇園歌集」「酒ほがひ」……それらが二人の教科書の間に忍び込むようになつた...
牧野信一 「思ひ出した事(松竹座)」
...秘かに勝手もとへ忍び込むで栓抜きとコツプとを探し出して来て...
牧野信一 「痴想」
...生垣を破つたりして忍び込む肉桂盗棒の絶え間がなかつた...
牧野信一 「肉桂樹」
...いよいよ堪らなくなると裏梯子づたひにミヅグルマの蔭をつたつて馬小屋に忍び込むのである...
牧野信一 「沼辺より」
...それから目的の書斎に忍び込むべく...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
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