...貞任(さだたふ)の昔忍ばるる夕顏瀬橋...
石川啄木 「葬列」
...即(すなわ)ち裏の垣より忍び入りて宿(とや)近く往かんとする時...
巌谷小波 「こがね丸」
...二人の青年が忍び出た...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...そして非常な苦痛を堪え忍んで...
高神覚昇 「般若心経講義」
...不忍池池の名は「シノバズ」なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...是れ人情の忍び難しとする所なれども...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...堪忍袋(かんにんぶくろ)が切れたように飛び上って...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分ひとり日本へ帰るに忍びないと...
野村胡堂 「胡堂百話」
...欠落者(かけおちもの)が人目を忍び...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...いつの間にか泉水のふちを伝つて浴室の窓の下へ忍び寄つた自分に気づいた...
牧野信一 「まぼろし」
...忍ぶべうもあらず...
南方熊楠 「十二支考」
...また勇気忍耐の例も少なくはない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今朝忍藻がいなくなッた心配の矢先へこの凶音(きょういん)が伝わッたのにはさすが心を乱されてしまッた...
山田美妙 「武蔵野」
...丘の上の深良屋敷の近くに忍び寄って...
夢野久作 「巡査辞職」
...トタンに堪忍袋の緒が切れてしまった...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...それにはまだ贅沢病に染まない勤勉忍苦の日本人が...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...……どうしてこの者どもを討つに忍びよう」ついに...
吉川英治 「三国志」
...ようお忍びくださいました...
吉川英治 「私本太平記」
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