...忍び足する夫人の駒下駄が...
泉鏡花 「婦系図」
...まるで夜の獣のようにして息を殺ろしてその窓下へ忍び寄った...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...間道を知っている者がうしろの山路を伝わって本丸までは忍び寄ったとしても...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...そして怺へる心(物に対して)堪へ忍ぶ心(自他に対して)が強くなつた...
種田山頭火 「其中日記」
...性格にも恪勤(かっきん)とか忍耐とか...
徳田秋声 「縮図」
...残忍なほど好奇な人々の群れ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...茅町の岸は本郷向ヶ岡の丘阜を背にし東に面して不忍池と上野の全景とを見渡す勝概の地である...
永井荷風 「上野」
...今その最も良好なるものを見るに二代歌麿の板画よりもかへつてよく先代歌麿の面影を忍ばしむ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...忍ぶべきものならば急ぎ忍ばんとて見せらるるに...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...どうやってベリントン大佐はここへ忍び込んだのか」ベリントン大佐が叫んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...ここへ忍んで来るから会って下さいね...
松永延造 「職工と微笑」
...怪しいほど放散するにおいに忍び歩きをするのも不自由なのをうるさがって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私はこの世界の損失に対して傍観するに忍び得ない...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...「かかる都督を大魏国の軍の上にいただくには忍びぬ」と...
吉川英治 「三国志」
...忍剣(にんけん)は真から腹立たしくなって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...その行方(ゆくえ)をたずねさせていた龍太郎(りゅうたろう)や忍剣(にんけん)らは...
吉川英治 「神州天馬侠」
...百忍一断勅使出迎えの刻限(こくげん)が迫った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そう観じますれば、ただに君家の怨(えん)をはらしたと云うのみでなく、彼(あ)の衆の示した親子の大愛、美(うる)わしき友の友誼(ゆうぎ)、忍苦(にんく)、潔白、しかも止むなく目的の遂行(すいこう)には、法に触れるを得なかったにせよ、前後の行動には、明かに御法規に対しては、儼然とそれを奉じる念慮(ねんりょ)も伺われているではござらぬか...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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