...そして、大学生が、助けをもとめている、わずかのあいだに、いつもの忍術で、消えてしまったのです...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...ソッとS町の空家へ忍んで来た...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...すずろ家族(うから)や忍ぶらむかなたへ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...街頭に於ける悲喜劇一齣はこゝに書くにも忍びない...
種田山頭火 「其中日記」
...あらためて他の入口から歩廊(プラットホーム)に忍び入り...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...試み、いどみ、固執し、忍耐し、自己に忠実であり、運命とつかみ合い、恐怖の過少をもってかえって破滅を驚かし、あるいは不正なる力に対抗し、あるいは酔える勝利を侮辱し、よく執(しう)しよく抗する、それがすなわち民衆の必要とする実例であり、民衆を奮起せしむる光明である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...かの芳年の非常に残忍な絵が一時非常に流行したことを憶い比べても...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...娘にとっては堪忍(かんにん)のならない針を含んでいるということを...
中里介山 「大菩薩峠」
...虐げられたる者を残忍な心持で見て居る...
中野秀人 「第四階級の文学」
...Kの感情を傷つけるに忍びませんでした...
夏目漱石 「こころ」
...私一人が耻さへ忍べば...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...旅の博徒番場の忠太郎(三十歳を越ゆ)人目を忍び...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...この忍耐があつたやうな気がした...
林芙美子 「浮雲」
...それでも女は戀愛を棄てるに忍び得なかつた...
平出修 「計畫」
...忍び笑いと、それを叱る低声が伝わってきた...
矢田津世子 「反逆」
...もとより献帝のご隠忍は年久しいことだったので...
吉川英治 「三国志」
...さる朝臣(あそん)がいつものように忍んで行った...
吉川英治 「平の将門」
...我々はただ現在の運命を如実に見きわめることによって(すでに起こった事に対する謙虚な忍従によって)...
和辻哲郎 「停車場で感じたこと」
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