...饑うるは猶忍(しの)ぶ可し...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...即(すなわ)ち裏の垣より忍び入りて宿(とや)近く往かんとする時...
巌谷小波 「こがね丸」
...ここは事をあらげないためしばらく忍耐して...
海野十三 「海底大陸」
...初代の居間に忍び込んで...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...諸君はとうてい手をこまねいて傍観するに忍びないで...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...どうぞ堪忍(かんにん)して下(くだ)され! これからは善(よ)う命令(おほせつけ)を聽(き)きまする...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...彼は忍び足に近寄って...
豊島与志雄 「恩人」
...ただいま身を忍ばしていたのは法華寺だが...
中里介山 「大菩薩峠」
...朝っから軒の釣忍(つりしのぶ)と睨(にら)めっこをしております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...忍術使いか何かじゃあるまいかと申しております」主人の喜兵衛は四十男ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そして其女に至つては実に言ふに忍びざる悲惨の境に沈淪したのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...なお筆を投ずるに忍びない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...それは人の眼を忍ぶ密会のためで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...やはり実松氏と同様の超自然的な性格を隠し持っていた……しかも大恩ある叔父を執念深く附け狙って殺すというような残忍冷酷を極めた...
夢野久作 「復讐」
...もう幾足かを忍ばせて行った...
吉川英治 「私本太平記」
...木隠(こがくれ)とこの忍剣(にんけん)がお供(とも)をしてきて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...若い人々は、忍びの緒に、派手を見せていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...廚子のなかまで忍び込んだ...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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