...「諸君がつねに忌むところの藩閥政府が東北の人士を取扱うこと斯くのごとく残酷なのでございます...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...馬鈴薯と豆類には足りて忌むべきを覚ゆるあり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...始めから縁にゆとりの無い書物を愛書家は特に忌むのである...
辰野隆 「愛書癖」
...ついでにペストの本家本元たるインドでは宗教上の迷信から殺生を絶対的に忌むので...
寺田寅彦 「話の種」
...柳田国男氏の「一つ目小僧その他」を見ると一つ目の神様に聯関して日本の諸地方で色々な植物を「忌む」実例が沢山に列挙されている...
寺田寅彦 「ピタゴラスと豆」
...過ぐる日の帝都なる紡織界に於ける総同盟罷工に破れてより職を失いてさすらいの途に上る企業家は挙(こぞ)って彼を恐れ彼を忌む...
根岸正吉 「織工」
......
萩原朔太郎 「短歌」
...わが邦でも『調味故実(こじつ)』に兎は婦人懐妊ありてより誕生の百二十日の御祝い過ぐるまで忌むべしと見ゆ...
南方熊楠 「十二支考」
...和漢ともにこれを神物として直ちに本名を呼ぶを忌むのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...夷子(えびす)様など唱え鮫というを忌む...
南方熊楠 「十二支考」
...毒蛇よりも忌むべしなどいうは...
南方熊楠 「十二支考」
...しかるにこの蛇煙草汁を忌む事抜群で...
南方熊楠 「十二支考」
...旧(ふる)く正旦より七日に至る間鶏を食うを忌む...
南方熊楠 「十二支考」
...インドでも鶏肉を忌むが...
南方熊楠 「十二支考」
...此の集收むるところの作品の過半は今日までに發表したる余の作品中最も厭ふべく忌むべきものと自(みづから)おもへるところのものにしていづれは昨日の事の悔まれぬはなきが中にもかゝる作品を出(いだ)せし事は就中余の不快とするところなり...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...ひどく忌む性質の穢れでもないからと言って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...必ずしも忌むべきではなからうか...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...何故にこれを忌むかという説明は一様でない...
柳田国男 「山の人生」
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