...忌々(いまいま)しさうに原稿を向うへつきやると...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...始はおれも忌々(いまいま)しさの余り...
芥川龍之介 「俊寛」
...忌(いま)わしい不気味なものを...
泉鏡花 「悪獣篇」
...愛染院に於ける芭蕉忌...
高浜虚子 「六百句」
...でも彼女としてどう考へても忌ま/\しく...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...苦情やら忌味(いやみ)やらを言はれ/\...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...多くの方面ではむしろ反対に一生懸命「世界一」になることを忌避(きひ)しているのではないかと思われるふしがある...
寺田寅彦 「柿の種」
...かえって忠貞を把(とら)えて忌疑(きぎ)を抱く...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼等は啻に政黨内閣を忌むこと蛇蝎の如くなるのみならず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...吉川さんの一周忌がすんだ翌年の春...
豊島与志雄 「反抗」
...国府老人の一周忌が済んだら...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...兵隊達は筏の縁辺を忌避して中央へ逃げて来...
久生十蘭 「海難記」
...いくら同胞でも忌々しくてたまらない...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...この忌々しいきちがひどもめ!」と...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...キリスト教起こりて在来の諸教徒が林中に旧教儀を行なうを忌み...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...その喉笛のしたにぽっちりついた傷が男には忌わしい妄念を駆(か)らせたのであった...
室生犀星 「香爐を盗む」
...三十日の忌(いみ)を最上とし...
吉川英治 「平の将門」
...忌々(いまいま)しいなあ」と...
吉川英治 「無宿人国記」
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