...忌々(いまいま)しくもなつて来ての...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...消えずに殘つてゐるさま/″\な忌まはしい記憶をとり出すことが出來るだらう...
有島武郎 「子供の世界」
...「だが忌々(いまいま)しい畜生! ここまで判っているのに...
海野十三 「獏鸚」
...津軽の岩城山(いはきやま)の神はなはだ丹後の人を忌嫌ふ...
太宰治 「津軽」
...事、幕忌に触れ、捕えられて獄に下り、病を以て没す...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...そういう自分自身が忌々(いまいま)しかった...
豊島与志雄 「反抗」
...「忌(いや)になって仕舞うな」ということなのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...或る忌々(いまいま)しい感情が心の中に擴がつて行くのを私はどうする事も出來なかつた...
南部修太郎 「猫又先生」
...忌む可き大戦争は勃発した...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...『そんな滑稽(をかし)な風(ふう)ぢやない』乃(そこ)で忌々(いま/\)しさうに立(た)ち上(あが)り...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...斎忌を省略して自然の欲求に遵依(じゅんえ)しようとした者は無かったろうと思う...
柳田国男 「海上の道」
...三六忌(き)の日二十四日に関して何か特別の慣習はないか...
柳田国男 「年中行事覚書」
...古来の物忌(ものい)みの一つの形であったことが明らかである...
柳田国男 「母の手毬歌」
...七月二十四日は“河童忌”だつた...
吉川英治 「折々の記」
...七々の忌日(きにち)も営んでいないのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...家内はもうその家にいるのは忌(いや)だという...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...一體に流行を忌む心は...
若山牧水 「樹木とその葉」
...親しい友人から受けた忌憚なき非難は...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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