...必ず伯母(おば)につかまっては足の小指に灸(きゅう)をすえられた...
芥川龍之介 「追憶」
...これは必ず地面に立っている...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...誰でも初めて私に近づく者は必ず明白な肉体の不安を感じないではいられない...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...―――その光景をやがて眼(ま)のあたりに見ることが必ずしも不可能ではないのであった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...色々の理由から私は先生の愛読者が必ず少なくもこの俳句集を十分に味わってみる事を望むものである...
寺田寅彦 「夏目先生の俳句と漢詩」
...だが之は実は必ずしも当ってはいなかった...
戸坂潤 「科学論」
...必ずしも現存してないものを目録に書きました...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...行けば必ず祟(たた)りがあると言われていますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...ヴァイオリンの世の中は必ずしもメニューイン万能ではなく(もちろんメニューインに与(くみ)する人も少なくないだろうが)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...豆は必ず動くに違ひない――どの部屋も同じ造りで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一方の詩人は必ず一方の詩を理解し得べきはずであり...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...最後の瞬間に必ずこっちが勝利を得ると確信していた...
久生十蘭 「魔都」
...得あらざるものは必ず失あり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...ですから民藝館は必ずしも民藝品ばかりを列(なら)べる所ではありません...
柳宗悦 「日本民藝館について」
...そうするとだいたいに三通りの差別が誰にでも必ず目につくであろう...
柳田國男 「地名の研究」
...あるいはもっと厳重に必ず両手を背後に組み...
柳田国男 「年中行事覚書」
...「時期を待て、このおれが付いている」と六郎兵衛は云った、「いつか必ず、おれが討たせてやるぞ」こおろぎ「もうよくってよ」とおみやが云った、「着物はそっちで脱いでらっしゃい」新八は「ええ」といった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...半月も待てば必ずもとにかえる...
吉川英治 「三国志」
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