...彼女の心魂は彼にあります...
...私の心魂には、彼への愛が詰まっています...
...彼は心魂を込めて音楽を奏でた...
...心魂は苦しみから開放されることができます...
...その小説は心魂に響くストーリーだった...
...けれどもそれが力強く根深く侯爵の心魂を涵して居た...
會津八一 「音樂に就いて」
...心魂忽ち空になり...
巌谷小波 「こがね丸」
...それ緡蛮(めんばん)たる黄鳥は丘隅(きゅうぐう)に止るとと云う文句で始まっているこの曲はけだし春琴の代表作で彼女が心魂(しんこん)を傾(かたむ)け尽(つく)したものであろう詞は短いが非常に複雑な手事(てごと)が附いている春琴は天鼓の啼く音を聞きながらこの曲の構想を得たのである手事の旋律(せんりつ)は鶯の凍(こお)れる涙今やとくらんと云う深山(みやま)の雪の※(と)けそめる春の始めから...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...欧米大陸の波瀾万丈沸(に)えかえる様な思潮に心魂を震蕩(しんとう)された葛城は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...真赤に天を焦(こが)す猛火の焔(ほのお)は私共の心魂(しんこん)を悸(おのの)かせました...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...己(おの)が心魂を傾けて一刻の猶予もなくこれに馳(は)せ参じて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...山谷(さんこく)に答え心魂(しんこん)に徹して...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日まで源松の心魂に徹していたことで...
中里介山 「大菩薩峠」
...神尾主膳が心魂に徹して思い出してきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...子供のうちは心魂に徹して困却した事がある...
夏目漱石 「それから」
...心魂を打ち込んで刻んだ出世作で...
野村胡堂 「踊る美人像」
...宮川光遙先生が心魂をこめて作り上げた...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...腰抜け彌八が心魂籠(しんこんこ)めて書いた三百六十何本の色文も...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...田舎育ちの者かかる美女に手を握られた嬉しさ心魂に徹し...
南方熊楠 「十二支考」
...心魂の消えるおもいにございました」「――おれが飢えていたことも聞いたか」成信は寧(むし)ろほほ笑みながら云った...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...心魂に徹していた...
吉川英治 「私本太平記」
...心魂をもって描いたものと覚えます...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...この屈辱はモンテスーマの心魂にこたえ...
和辻哲郎 「鎖国」
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