...発見される心配がないのです...
海野十三 「爆薬の花籠」
...腰などしたたかに打つ心配がないことだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...決してジャーナリストにつかまる心配がないということである...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...あとの留守は心配がないというものだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...七日や十日留守にしたからとて心配がない...
中里介山 「大菩薩峠」
...孫行者(そんぎょうじゃ)の負ける心配がないからというのではなく...
中島敦 「悟浄歎異」
...私がいなくなっても妻に衣食住の心配がないのは仕合(しあわ)せです...
夏目漱石 「こころ」
...グレゴールはこの店で一生心配がないのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...衣服(きもの)は国の母が手織木綿(ておりもめん)の品(しな)を送(おくっ)て呉(く)れて夫(そ)れには心配がないから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...あなたに怒られる心配がないんですもの――小さなカウスリップとあたしとは昨夜(ゆうべ)そうだったでしょ...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...仮面(めん)さえかむっていれば担がれる心配がないというところから……」「でも...
牧野信一 「鬼涙村」
...ずいぶんの恐怖(きょうふ)と心配がないではなかった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...火事があっても今までのように燃える心配がないだろう...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...彼らにはまるで仕事をやり損うという心配がない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そして絶対に捉まる心配がない」「そうらしいな」「なぜなら...
山本周五郎 「山彦乙女」
...ルウヴルが終点であるから降りるのに心配がないと思ふからでもあつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...ところが――心配がないどころか...
吉川英治 「剣難女難」
...手に持っていて飛び出す心配がない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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