...人の来るを見れば歩きてその疑いを避くるこの心遣い出来てより...
饗庭篁村 「良夜」
...夜来(やらい)の心遣いと睡眠不足のためにズキズキ痛む頭を...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...そして繩目が余り目立たぬようにと心遣いしてか...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...宿屋の主人(あるじ)は夜長の心遣いから...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...あれこれと際限の無い心遣いする事なく...
太宰治 「人間失格」
...その心遣いはヴィール夫人の亡霊の態度に始終一貫して現われていて...
デフォー Daniel Defoe 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...こういうところに母親の心遣いが見て取れる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...その心遣いは無用であったように見えた...
中島敦 「虎狩」
...彼女達の心遣いを引き出すことが出来た...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...そこの主人の心遣いが汲取口まで及んでいるというのはあんまりないですな...
火野葦平 「糞尿譚」
...時々その心遣いが邪魔だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...と非常な満足でお関の母の心遣いをよろこんで居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...始終そこに宗教に対する特別の心遣いと敬意とを交えているから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...父のとった心遣いには何一つ欠けた所はありませんでした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...母親の心遣いで事あるたびに赤飯だの煮〆だのを勝手口から届けに行くと...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...それから後(のち)の石月様の心遣いに...
夢野久作 「斬られたさに」
...女中の手を煩さなかった心遣いが結構だったと矢代は思った...
横光利一 「旅愁」
...殿のお心遣いをうけたまわっておるだけに過ぎませぬ」桃井は何も知らない様子だった...
吉川英治 「私本太平記」
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