...人の来るを見れば歩きてその疑いを避くるこの心遣い出来てより...
饗庭篁村 「良夜」
...心遣いをしたのである...
泉鏡花 「薄紅梅」
...これは常々兵隊の身を案じ続けていられる心遣いが私のような者の上にも泌(にじ)みでるように出たお言葉であろうと胸に響くものがあった...
上村松園 「中支遊記」
...むしろ母親として我が子に対する情け厚い心遣いがそうさせたのだろう...
海野十三 「深夜の市長」
...何という行届いた三谷の心遣いであったか...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...夜来(やらい)の心遣いと睡眠不足のためにズキズキ痛む頭を...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...大変な心遣いで娘に身なりを飾らせました...
ラビンドラナート・タゴール Rabindranath Tagore 宮本百合子訳 「唖娘スバー」
...したがって外部の人には想像もつかない心遣いをもって愛撫さえもしているのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...こまかい心遣いをしそこねるのだった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...彼女達の心遣いを引き出すことが出来た...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...そんな心遣いは無用...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...何時(いつ)もならグッと突出す膳もソッと片寄せるほどの心遣い...
二葉亭四迷 「浮雲」
...お心遣いありがとう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...ここは女性の心遣いが必要だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...それから、或る聖人は、いかにも聖人らしく、葬儀の心遣い、墓場の選択、法事の壮麗は、むしろ生ける者の慰めにかかわることにして、死者のためにはどのようにてもよきことなり(聖アウグスティヌス)と言われた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分をかばおうという心遣いから放たれているから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...母親の心遣いで事あるたびに赤飯だの煮〆だのを勝手口から届けに行くと...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...ようやぐ金銭に対する心遣いに均衡ある判断が下せるかもしれない...
横光利一 「夜の靴」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??