...これは常々兵隊の身を案じ続けていられる心遣いが私のような者の上にも泌(にじ)みでるように出たお言葉であろうと胸に響くものがあった...
上村松園 「中支遊記」
...仕上がりについて何処か自然ぴったりしない点などあるかを心遣います...
上村松園 「迷彩」
...心遣い...
太宰治 「如是我聞」
...そこで文字に就いては死んだ後までも相当の心遣いを残して置かなければならないことは...
中里介山 「生前身後の事」
...その心遣いは無用であったように見えた...
中島敦 「虎狩」
...教師や私達の心遣いまでが...
中島敦 「虎狩」
...そういうお心遣いがあったことは...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...彼女達が私に対してどれほど細かい心遣いを見せてくれたか...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...お心遣いありがとう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...こういう旧主の心遣いが貫ぬいていたのである...
本庄陸男 「石狩川」
...佗(わび)しく思わせまいとする精一ぱいの心遣いであった...
本庄陸男 「石狩川」
...と非常な満足でお関の母の心遣いをよろこんで居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...事実いかなる時代にも我々が自己に関する心遣いをこの世の向うにまで及ぼすことはもちろん...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それから、或る聖人は、いかにも聖人らしく、葬儀の心遣い、墓場の選択、法事の壮麗は、むしろ生ける者の慰めにかかわることにして、死者のためにはどのようにてもよきことなり(聖アウグスティヌス)と言われた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あらゆる心遣いをして...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...母親の心遣いで事あるたびに赤飯だの煮〆だのを勝手口から届けに行くと...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...みんなの心のこもった劬りと心遣いのことが...
山本周五郎 「さぶ」
...若殿原(わかとのばら)に先(せん)をかけられまいという心遣いや金づかいに糸目を附けず...
夢野久作 「名娼満月」
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