...お前は腹の中で心苦しい苦笑いをしながらも...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...自分の性質として心苦しいと言つた...
石川啄木 「葉書」
...心苦しいのであるが...
太宰治 「『風の便り』あとがき」
...心苦しいだなんて...
太宰治 「新釈諸国噺」
...心苦しいように思われた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...君はただ貰うのは心苦しいと云うだろうが...
豊島与志雄 「好意」
...手紙のことについては少し心苦しい点があって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...なまじい人の情(なさけ)を恩に着るのはかえって心苦しい...
夏目漱石 「野分」
...それを思うと僕は非常に心苦しい事がある...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...死屍(しし)を鞭(むちう)つやうで心苦しいが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こういうチチコフのような人物がとかく読者に好かれるという確たる信念が胸にあればこそ心苦しいのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...叔母の苦(にが)り切ッた顔を見るも心苦しいからと云うは少分(しょうぶん)で...
二葉亭四迷 「浮雲」
...心苦しいその日も暮れてやや雨はあがる...
二葉亭四迷 「浮雲」
...虚心平気でおいでにはなれないはずであると想像ができるのも心苦しいことであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その心苦しいなかには...
室生犀星 「津の国人」
...それを片端(かたはし)から説き立てることは心苦しいが...
柳田国男 「山の人生」
...一度はお屋敷へ帰った上で」「そちに会うさえ心苦しい今のわしが...
吉川英治 「江戸三国志」
...暖衣飽食(だんいほうしょく)にあまえているのは心苦しい...
吉川英治 「新・水滸伝」
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