...心臓の鼓動の高まるのを感ずるやいなや...
有島武郎 「星座」
...心臓の鼓動が足の裏までも響く...
石川啄木 「菊池君」
...これを見たカモシカ中尉の愕(おどろ)きは、なににたとえたらいいか、とにかくびっくりして、心臓の鼓動が、ぴたりと停(とま)ってしまった...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...我が心臓の鼓動にさえビクビクした...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...この哀れな心臓の鼓動がとまった時はじめて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...心臓の鼓動が異常に烈しくなる...
寺田寅彦 「夏」
...その心臓の鼓動が全く止まって一時間くらいは動かないでいる...
寺田寅彦 「話の種」
...その心臓の鼓動をじかに聞かせらるる...
序 豊島与志雄 「ジャン・クリストフ」
...心臓の鼓動が聞えるくらいですもの...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...耳をそばだつれば彼が胸に打つ心臓の鼓動さえ聞き得るほど近くに坐っている...
夏目漱石 「草枕」
...「先生心臓の鼓動が少々狂(くる)やしませんか」と下(した)から調戯(からか)つた...
夏目漱石 「それから」
...「先生心臓の鼓動が少々狂やしませんか」と下から調戯(からか)った...
夏目漱石 「それから」
...大概の人が水へ這入ると同時に心臓の鼓動が止まった位いである...
牧逸馬 「運命のSOS」
...同じ心臓の鼓動を持っていても...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...心臓の鼓動が絶えて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...体じゅうにその言葉は響いていてそのなかに自分の心臓の鼓動をも感じているほどであるのに...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...……誰か……何者かが傍に附いていたんだ……今しがた私が聞いたような説明をして聞かせた奴が居たんだ……居たんだ……そいつが……そいつが……そいつは……そいつは……こう思ううちに一しきり高まっていた心臓の鼓動が又ピッタリと静まった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...私は彼らの心臓の鼓動を聞くように思う...
和辻哲郎 「偶像崇拝の心理」
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