...陳はほとんど破裂しそうな心臓の鼓動(こどう)を抑えながら...
芥川龍之介 「影」
...相手の心臓の鼓動が聞えるかと思われるほどであった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...心臓の鼓動が耳に騒々しく聞えた...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...心臓の鼓動(こどう)も高かった...
田山花袋 「田舎教師」
...これらの試験の結果から考えると心臓の鼓動するのは塩のごとき化学的の刺戟物が心臓の神経に作用するためで...
寺田寅彦 「話の種」
...私はその時間と彼の心臓の鼓動とから何かを発見しようと努力した...
豊島与志雄 「蠱惑」
...胸の中に躍りたつ心臓の鼓動を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...心臓の鼓動も常に調子がととのってるに違いないようでした...
豊島与志雄 「旅だち」
...心臓の鼓動の度に...
豊島与志雄 「二つの途」
...岸へ上つても心臓の鼓動はなか/\止らない...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...彼は又夢(ゆめ)に得た心臓の鼓動を...
夏目漱石 「それから」
...又心臓の鼓動を検し始めた...
夏目漱石 「それから」
...心臓の鼓動しやすき...
正岡子規 「墨汁一滴」
...そして心臓の鼓動は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...葉擦れの音と潤いのある土の香りに胸から飛び出しそうな心臓の鼓動を鎮め様と努めた...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...それでも心臓の鼓動の早さには...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...……誰か……何者かが傍に附いていたんだ……今しがた私が聞いたような説明をして聞かせた奴が居たんだ……居たんだ……そいつが……そいつが……そいつは……そいつは……こう思ううちに一しきり高まっていた心臓の鼓動が又ピッタリと静まった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...心臓の鼓動は鎮まって...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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