...心置きなくまず我方に居られよ」と快濶(かいかつ)なる詞有難く...
饗庭篁村 「良夜」
...十年の友の如く心置きなく見て居るといふ事をも悟つた...
石川啄木 「雲は天才である」
...既に十年の友の心を以て仔細に心置きなく見るに及んで...
石川啄木 「雲は天才である」
...それは目下の處文太郎に對して實行しにくいやうなところもあるし――文太郎に話したら却つて心置きなく賛成したかも知れなかつたが……又お霜婆さんの方で承知しさうに見えなかつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...百右衛門を心置きなく存分に打ち据(す)え...
太宰治 「新釈諸国噺」
...お前(めえ)の肩身の狭くなえように心置きなくやれ...
橘外男 「仁王門」
...心置きなく喪服を脱いだのであった...
辰野隆 「感傷主義」
...拙者はこれから清吉を捜(さが)して参る」「まあ、ほんとにあのお方はどちらへおいでになったのでしょう……いえ、もうわたしも起きられます、どうぞ、お心置きなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...心置きなく会話が取交されました...
中里介山 「大菩薩峠」
...心置きなく乗合衆の世間話に興が湧き上って来る...
中里介山 「大菩薩峠」
...心置きなく自分の住宅区域の安全地帯に...
中里介山 「大菩薩峠」
...お心置きなくこの部屋でお遊び下さい」「いや...
中里介山 「大菩薩峠」
...拙者はこれで心置きなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...心置きなく飲んだり...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...心置きなくお婆さんはいろいろの事を話しながら...
宮本百合子 「グースベリーの熟れる頃」
...心置きなくおつたいいたしました...
室生犀星 「玉章」
...お心置きなく』『ウム...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...心置きなく話をしてるんだ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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