...心緒忽然(こつぜん)として古人に触れ...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...その心緒から棄てきれはしなかった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...妻の心緒(しんしょ)と自分の心緒とが一つの脳髄の作用のように理解し合って別れたかった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...作者の心緒と対象の真相とを並立直写したものである...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...縦横(たてよこ)十文字に自分の心緒(しんしょ)を切りさいなんで見るが...
夏目漱石 「坑夫」
...心緒の興奮を押へることができなくなつた...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...實にその心緒に詩を持たない人物が...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...冷静な科学者の心緒(しんしょ)を徹底的に攪乱するほどの不公平な事実があるものだということを...
久生十蘭 「地底獣国」
...一人孤閨にあつて思ひ乱れる麗人の心緒を髪の乱れに具象した作でそれだけのものであるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...心緒(こころばえ)無レ美(よしなき)女は...
福沢諭吉 「女大学評論」
......
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...彼が喜悦に溢(あふ)るる心緒は...
宮崎湖処子 「空屋」
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