...私は兄貴のように年季を入れて彫り物の稽古をしたわけでもありませんから……」と心細がりますが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...悦んで――」「俺の阿母は俺に似てやつぱし大変な心細がりやでね...
牧野信一 「露路の友」
...そのうち常陸介(ひたちのすけ)は老齢のせいか病気ばかりするようになって、前途を心細がり、悲観してしまい、息子(むすこ)たちに空蝉のことばかりをくどく遺言していた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...船川の人が聞いたらすこぶる心細がりそうなことばかり言っている...
柳田国男 「雪国の春」
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