...それにしても彼女の晩年において唯々一つの心残りであったのは...
石原純 「キュリー夫人」
...未だに心残りである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...何となく心残りであったが...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...ただ一つ心残りでならなかったのは...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...心残りのないように遺言状を一通認(したた)めておくことにしたのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...周平は妙に心残りがして...
豊島与志雄 「反抗」
...静かに「心残りなく成仏せい...
直木三十五 「南国太平記」
...お心残りでございましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...万事心残りはない――と...
中里介山 「大菩薩峠」
...これより少々まだ心残りがござる故に高山まで引返し申す...
中里介山 「大菩薩峠」
...心残りでございます...
野村胡堂 「十字架観音」
...心残り気に幾度も噴水の鶴の方を見かえりながら...
久生十蘭 「魔都」
...若しもの時は後事よろしくお頼み申し候 尚私所有の遺物は大部分栄二へ御譲り下され度願上候父上は当分帰宅なき様子にて決して依頼心を起すことなく御身も自活の道を講ぜられ度願上候若し無事帰宅せば私も御身の滞在中その地へ参り種々心残りのこと伝へ置きたく思ひ居り候八月十日夜認む母より信一殿御許へ読み終ると彼は...
牧野信一 「スプリングコート」
...親の心残りが道の妨げになる気がするので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...矢代は豊かなこの夜の空気にまだ心残りを感じたが...
横光利一 「旅愁」
...塵(ちり)ほども心残りはございません...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...自分も心残りなく楽しんで暮してゆけるか...
吉川英治 「日本名婦伝」
...心残りの長沢の宿(しゆく)を見捨てた...
若山牧水 「木枯紀行」
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