...心残りがしましたのに...
泉鏡花 「悪獣篇」
...まあ私に後々心残りのないようにして呉れた...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...心残りのないやうにせめてもう一週間置いてやつて...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...ひどく心残りに思うのである...
豊島与志雄 「十一谷義三郎を語る」
...僕はへんに心残りを感ずる...
豊島与志雄 「秦の出発」
...あれを冥土(めいど)の土産(みやげ)に聞いて行けば心残りはないから...
中里介山 「大菩薩峠」
...これより少々まだ心残りがござる故に高山まで引返し申す...
中里介山 「大菩薩峠」
...その妻子のことだけが心残りになって仕方がないと...
中里介山 「大菩薩峠」
...二郎は死の道づれに妻の姿が無いことだけが心残りであった...
中村地平 「霧の蕃社」
...心残りもなかった...
夏目漱石 「坑夫」
...一エスパーニャに来て闘牛を見ないで帰るのは心残りのような気がしていた...
野上豊一郎 「闘牛」
...心残りでございます...
野村胡堂 「十字架観音」
...心残りだが、仕方がない...
火野葦平 「花と龍」
...今日に至るまでも甚(はなは)だ心残りで不愉快に思います...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ベドフォード・ロウのカーバー所長には心残りがあり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...矢代は豊かなこの夜の空気にまだ心残りを感じたが...
横光利一 「旅愁」
...必ずお心残りはないように仕りましょう」「よくいうてくれた...
吉川英治 「三国志」
...何としても掻き消えない一点の心残りは...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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