...さらさら心残りはございません...
芥川龍之介 「おしの」
...まあ私に後々心残りのないようにして呉れた...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...心残りのないようにして死にとうございます」臨場の役人はこれを聞いて相談した...
田中貢太郎 「幻術」
...聞けなかった心残りからです...
田中英光 「オリンポスの果実」
...その返事を聞けなかった事がぼくの心残りだと...
田中英光 「オリンポスの果実」
...じぶんの心残りとがごっちゃになって...
壺井栄 「二十四の瞳」
...ただ魚住千枝子のことをも少し聞き出し得ないのが心残りなだけで...
豊島与志雄 「塩花」
...捨てるのもなんだか心残りのようだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...情合(じょうあい)の上に親子の心残りがあるだけであった...
夏目漱石 「こころ」
...豊島さんも御家族が多いので心残りだったろうと思う...
林芙美子 「貸家探し」
...幼(おさ)ない頃の恋愛は、まだ根が小さく青いので、心残りな、食べかけの皿をとってゆかれたような切ない恋愛の記憶を残すものだ...
林芙美子 「恋愛の微醺」
...仮りにあつても赤札が附いてゐるのを見たら心残りがするであらう...
柳宗悦 「赤絵鉢」
...問ひ合せないのも亦心残りである...
柳宗悦 「赤絵鉢」
...年を取りすぎた自分のような者にとってこそ、是は心残りの、また相(あい)すまぬことでもあるが、本日会合の諸君の大多数のためには、是くらい張合(はりあ)いのある現実はちょっと類が無いであろう...
柳田国男 「海上の道」
...なんにも心残りはないし...
山本周五郎 「寒橋」
...なんの心残りもないようであった...
吉川英治 「三国志」
...……この祖父さんの遺物(かたみ)をさして歩けるようになってくれれば――わしは死んでも心残りがないのだ」「…………」日吉は...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ一つの心残りであると……」「は...
吉川英治 「新書太閤記」
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