...」「心得違いをいたしまして……何とも申しようがございません...
泉鏡花 「婦系図」
...矢張佐渡の惚薬(ほれぐすり)の効能(きゝめ)で幅を利かせる方だから之で邸の嬢様を落さうと云ふは飛んでもない心得違ひだ...
内田魯庵 「犬物語」
...チヨコレエトの代りに男に惚れるやうな心得違(こゝろえちがひ)はしない筈だ...
薄田泣菫 「茶話」
...大てい心得違うなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...でも腹の中では若先生がいたらと思うこともあるに違えねえ……いったいが竜之助様という人が心得違えだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...道中筋の悪漢の代表でもあるかの如く讒誣(ざんぶ)する心得違いが無いではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...みんなお政の心得違いからだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...以ての外の心得違ひだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は自分の心得違ひから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これは大きな心得違いだ...
野呂栄太郎 「名人上手に聴く」
...遊蕩(ゆうとう)を外交と心得違いをしていた半官半商であった...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...多き御家來の内には心得違の者可有之難計...
福澤諭吉 「御時務の儀に付申上候書付」
...ただ文字を読むのみをもって学問とするは大なる心得違いなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...大なる心得違にして...
福沢諭吉 「新女大学」
...これまたたいへんな心得違いで...
正岡容 「寄席」
...「優善さんは一時の心得違(ちがえ)から貶黜(へんちつ)を受けた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...あるいは心得違いとして...
柳田国男 「家の話」
...お綱がさような心得違いをしておるなら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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