...待合を議会と心得る時代の良心と相距(へだた)る事遠くないからだと思う...
辰野隆 「愛書癖」
...第三は教学主義(文化を倫理主義的に制限し教典を以て教化に資することを学問と心得るもの――東洋的僧侶主義や先生的文化観念に特有)である...
戸坂潤 「技術的精神とは何か」
...将来の大衆文芸作家の心得るべき点である...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...それを見栄と心得る馬鹿者が絶えないのです」「時に……」と竜之助は少し改まって...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の室(へや)と心得るようになった...
夏目漱石 「行人」
...その次には経済を心得る人は...
夏目漱石 「門」
...この三平君が吾輩を目して乾屎(かんしけつ)同等に心得るのももっともだが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...連想は当人の随意だがそれ以外の戦争はないものと心得るのは不都合だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「教室を何と心得る...
南部修太郎 「猫又先生」
...此處を何と心得る」「へエ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ここを何と心得る」「地獄の一丁目でしょうな」「汝(おの)れッ」抜いた一刀...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それをそのままお薬と心得る...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そのように心得るがよい」それでも栄二は口をきかなかった...
山本周五郎 「さぶ」
...これまでのような不面目なことを繰り返してはならぬぞ」「さよう心得るように致しましょう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...関所の役人は幕府方と心得るが...
夢野久作 「斬られたさに」
...なお婦人として心得るべき特別の事情も...
横光利一 「旅愁」
...何とも残念に心得る...
吉川英治 「三国志」
...かくの如く処罰するからさよう心得るがいい」曹仁は剣を抜いて...
吉川英治 「三国志」
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