...思うにその方は何処(いずこ)かにて金剛邪禅(こんごうじゃぜん)の法を修した外道(げどう)の沙門と心得る...
芥川龍之介 「邪宗門」
...道学者はしか心得るのに...
泉鏡花 「婦系図」
...三里も距った郊外の笹塚から注文があったからとて配達費自前で届けるのをもって勉強と心得るのは...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...待合を議会と心得る時代の良心と相距(へだた)る事遠くないからだと思う...
辰野隆 「愛書癖」
...科学は魔術でないことを心得ることである...
中谷宇吉郎 「霧を消す話」
...自分の室(へや)と心得るようになった...
夏目漱石 「行人」
...ある場合になると吾々は死を目的にして進むのを責(せめ)てもの慰藉(いしゃ)と心得るようになって来る...
夏目漱石 「坑夫」
...連想は当人の随意だがそれ以外の戦争はないものと心得るのは不都合だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...こゝを何んと心得る」役人二三人...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ここを何と心得る」「地獄の一丁目でしょうな」「汝(おの)れッ」抜いた一刀...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...眼に物見せてくれよう」「当屋敷を何んと心得る」「斬って出よう」「応(おう)ッ」あまりの恥辱に...
野村胡堂 「礫心中」
...当然心得るべきは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...辛夷はモクレンであると心得るべきだ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...野猪の子をイノコと心得るに至った...
南方熊楠 「十二支考」
...毛布といえば赤いものと心得るぐらい...
山本笑月 「明治世相百話」
...なお婦人として心得るべき特別の事情も...
横光利一 「旅愁」
...何とも残念に心得る...
吉川英治 「三国志」
...かくの如く処罰するからさよう心得るがいい」曹仁は剣を抜いて...
吉川英治 「三国志」
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