...道学者はしか心得るのに...
泉鏡花 「婦系図」
...速やかに解ろうかと拙者は心得る...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...文化の専門家自身の当然心得るべき守則のようなものと...
戸坂潤 「日本の民衆と「日本的なるもの」」
...第一の義務と心得るのであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...将来の大衆文芸作家の心得るべき点である...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...「我々共を何と心得る...
中里介山 「大菩薩峠」
...昔の通人風来山人(ふうらいさんじん)平賀源内といえば忽ちちゃきちゃきの江戸ッ子と心得るだろうが...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の家族か何かのように心得るのはまあいいとして...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...自分の室(へや)と心得るようになった...
夏目漱石 「行人」
...活眼の士は大学から生まれない」とか「博士を学界の名産と心得るのは...
夏目漱石 「三四郎」
...此處を何と心得る」「へエ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...己(おの)が生れしその国を天地世界と心得るは...
福沢諭吉 「学校の説」
...芸術家に対するエチケットを心得るべきである...
古川緑波 「駄パンその他」
...姿を見せずに働いたのである――才能を社会的装飾と心得る連中...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...庚申(こうしん)像を縛って駈落者(かけおちもの)の足留めしたと心得ると五十歩百歩だ...
南方熊楠 「十二支考」
...第四に三人は兄弟同樣に心得る事...
森鴎外 「栗山大膳」
...そのように心得るがよい」それでも栄二は口をきかなかった...
山本周五郎 「さぶ」
...関所の役人は幕府方と心得るが...
夢野久作 「斬られたさに」
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