...しかも今日をどういう場合だと心得ている...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...外に真似手のない程精(くわ)しく心得ている...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...よく心得ているが...
直木三十五 「南国太平記」
...おれは印度の言葉を心得ている...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほんとうに米友が槍を心得ているのだと気のついたものはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...拳闘の手も相当に心得ている奴なのでしたけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...己れと同格以下に心得ている伝統的の自尊心があるから...
中里介山 「大菩薩峠」
...確実にその所在を心得ている人は...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...江戸風な町人はこの解脱法を心得ている...
夏目漱石 「野分」
...また米国人はこれをもって真に一種の運動遊戯と心得ているのだろう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...内儀のお滝が事情を心得ているらしいので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あんたは心の中の隠語を十分に心得ているように見えるのでな...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...この一件をスッパ抜いて日本のためになるかならねえかぐらいのこたァちゃんと心得ている...
久生十蘭 「魔都」
...非常な名誉と心得ているのだから)――彼の名はユースタス・ブライトといった...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...魚の扱いはよく心得ている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...それらの作は(僕の心得ている限りでは)「音楽」の中に数え込まれるには...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...お家の為と心得ている...
吉川英治 「江戸三国志」
...刀にかけてものをいうだけが士道だと心得ている時機ではなかろうが)結論において...
吉川英治 「鬼」
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