...心強い氣になつて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...誰にだって負けるものかという固い決心強い意志も...
上村松園 「画道と女性」
...あなたが附合つてくれると、心強い...
太宰治 「津軽」
...まったく心強いよ...
林不忘 「安重根」
...これだけは心強いことである...
寺田寅彦 「柿の種」
...お島は心強いような気がしたが...
徳田秋声 「あらくれ」
...いくら心強いか知れないのに……それをお祖父さんは...
豊島与志雄 「同胞」
...それで、お玉はこの人がお武家(さむらい)であるということを知って、いっそう心細いような、心強いような、妙に混乱しきった心持になっていると、「お豊から手紙を持って来てくれたのはお前さんか、こっちへお上りなさい」ようやく面(かお)を上げた人を見ると、痩せた身体に蒼白(あおじろ)い面の色が燈火(あかり)を受けて蝋のように冷たく光る...
中里介山 「大菩薩峠」
...何と心強い共鳴を呼ぶ声だろう...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...少しは心強いものであります...
新美南吉 「百姓の足、坊さんの足」
...どんなに心強いかわかりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...菊池氏以下皆元気なので心強い...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...このように南天は他に比する事の出来ないような心強い多くの芽を用意している事は面白い事実であるというべきだ...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...心強い御贔屓さまがたのお近づきになれまして...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...オリザビトンがこれから二ヵ月もあるというのは心強い話で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...疎漫(そまん)でなかったことを示す心強い例証である...
柳田國男 「地名の研究」
...どんなに心強いか...
蘭郁二郎 「蝕眠譜」
...いずれにしても小林氏が自己の直接な感情を画面に投げ出そうとしているのは感情のない画の多い院展日本画にとっては心強い...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
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