...いと心安くすた/\歩きて京宿に來れば...
大町桂月 「箱根神社祈願の記」
...まず心安くその日の生計(くらし)をば立て行くことの出来るは結構なれども...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...生前から特別な恩典を与えて心安く療養をさせてくれた学校当局は...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...そのじぶんにはもうすつかり寺の人たちと心安くなつてたので貞ちやんのゐるゐないにかかはらず毎日のやうに遊びにいつて...
中勘助 「銀の匙」
...洗湯(せんとう)で心安くなった彼(か)の婆(ばあ)さんの事を思いついて...
永井荷風 「ひかげの花」
...いやでも心安くなるのはあたりまえです...
中里介山 「大菩薩峠」
...心安く覚(おぼ)して帰りたまえ」と金の鎖りを押戻す...
夏目漱石 「倫敦塔」
...あっしが三河屋のお三輪さんと心安くなったのを嫉(や)いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...橋番とすつかり心安くなつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...怖い人だと思つて居りました」「お雪さんとは?」「近所で心安くして居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「もうお心安くなったのですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...女一(にょいち)の宮(みや)の御母女御のほうへもこの人は皆心安く出入りしているのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...古賀を通じて児島とも心安くなる...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...その縁で佐兵衛は定右衛門一家(け)と心安くなっている...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...この男にこの場所で小さい女中は心安くなって...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「破落戸の昇天」
...戦役(せんえき)以来心安くしていた中野という男に逢った...
森鴎外 「鶏」
...5360そしてお心安くなって...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...9970地獄でもペルセフォネイア様とお心安くなすって...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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