...心安い熟睡を遂げた...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...心安い熟睡を遂げた...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...心安い間柄なので...
江戸川乱歩 「黒手組」
...父のゐた時分から家(うち)の行きつけの心安い海水浴の宿屋であつた...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...別の心安いカフェーの前にいつしか出てしまった...
豊島与志雄 「反抗」
...道庵先生とは至極心安い...
中里介山 「大菩薩峠」
...少しでも心安い日を送ったら私は日本で乞食(こじき)をしても」「馬鹿な事を言え...
野村胡堂 「悪人の娘」
...何度も何度も見たことのある非常に心安い景色なのである...
野村胡堂 「胡堂百話」
...この家の心安い友だちの格で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...心安い方で隠れたお座敷のほうにおられますから」とあとの人々へ言わせた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人もあろうに内記の妻の親である大蔵の五位へ心安いままに命じたのであったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...出迎をした親類や心安い人の中(うち)には...
森鴎外 「かのように」
...三人共留学中は伯林(ベルリン)にゐたので、非常に心安い...
森鴎外 「魔睡」
...例のバラック気分と心安いのは云う迄もないので...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...私は心安いような態度で茶碗を口に近づけて...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...興行係の片山っていう心安い警部に会って...
夢野久作 「二重心臓」
...よく吾輩の処へ議論を吹っかけに来る江戸ッ子の若造(わかぞう)で、友吉とも心安い、来島(くるしま)という柔道家だったが、これも猿股一つになって、真黒な腕に浮袋を抱え込んでいた...
夢野久作 「爆弾太平記」
...どんなに私の心安い本屋でもこれまで名の知れてない人の長い小説は引き受けてくれませんからね...
與謝野晶子 「女が来て」
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