...心地よく微笑する...
石川欣一 「可愛い山」
...見るからに心地よく...
大町桂月 「月の東京灣」
...心地よく休息が出来るので...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...細君の絹張りの蝙蝠傘は其あとにいら/\する夏の日を心地よく反射してゐる...
高濱虚子 「俳諧師」
...秋の空は春や夏にくらべるといかにも心地よく澄みきっているものであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...こゝの湯は熱くて量も多い、浴びて心地よく、飲んでもうまい、すべて本田家の個人所有である...
種田山頭火 「行乞記」
...三人で身を寄せ合えば眠る束の間心地よく暖まれる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...うち晴れた空と心地よく濡った大地と...
豊島与志雄 「過渡人」
...彼はさわやかな空気を心地よく吸い込んだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...冷たい水のやうに心地よくわれ等は飲み込むことが能(で)きる...
葉山嘉樹 「工場の窓より」
...心地よく話して三時半に至り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...でなくとも少くもこの人生を居心地よくさせてあげなければならない人があるのだ...
堀辰雄 「おもかげ」
...テンプルは話しぶりほど心地よくなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...一緒しない方がいいでしょう」強い東風がアイダの顔に心地よく感じられるのは東部生まれのせい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...右のように支那人は葡萄すなわち蒲桃を酔心地よく酒に酔う意味だと言っている...
牧野富太郎 「植物記」
...まだ薄寒き風のひや/\と病衣の隙を侵すもいと心地よく覚ゆ...
正岡子規 「小園の記」
...心地よくしかも疲れを覚ゆ...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...わたしどもあなたが居心地よくていらっしゃればなによりなんですから」床の上をすべるような気ぜわしい靴の音...
「赤い貨車」
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