...其郷土がどんなに住み心地よくなるか分らないのであります...
石川三四郎 「農民自治の理論と実際」
...颯(さ)と心地よく全身に沁み渡る...
石川啄木 「葬列」
...二雨後の葉月空が心地よく晴れ渡つて...
石川啄木 「鳥影」
...心地よく休息が出来るので...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...いつもの温顏で心地よく御話をして下さつたのだ...
高橋龍雄 「芳賀先生と日本主義」
...お前の事だから旨く遣る事とは思つてゐるが時々氣になつての」斯く言つて全く安心したやうに心地よく笑つた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...細君の絹張りの蝙蝠傘は其あとにいら/\する夏の日を心地よく反射してゐる...
高濱虚子 「俳諧師」
...居心地よく飾りつけてあった...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...うち晴れた空と心地よく濡った大地と...
豊島与志雄 「過渡人」
...彼はさわやかな空気を心地よく吸い込んだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「いまだかつてわれはいかなる国にも斯(か)くまで心地よく消行(きえゆ)く如き調和せる彩色摺(さいしきずり)を見たる事なし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...濡れた顔を心地よく撫でて行った...
中島敦 「プウルの傍で」
...雪もよひの闇空から吹く新鮮な冷風が心地よく鬢(びん)や顔に当つても枯れ果てた心の重苦しさはなほらなかつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...何か少しずつ居心地よくなっているのでした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...いくらかでも居心地よくしようとした...
久生十蘭 「ノア」
...でも、いまはできるだけ幸せに、心地よくさせて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...心地よく昂奮して歌いつつでたらめな乱舞を舞台一杯に...
三好十郎 「斬られの仙太」
...昨日より遥かに心地よくペンを動かす事が出来た...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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