...周匝(あたり)には心地よい秋草の香が流れて居る...
石川啄木 「葬列」
...心地よい冷さが腹の底までも沁み渡つた...
石川啄木 「鳥影」
...松の樹の心地よい香を嗅いだりしているのに...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...甚だ心地よいものである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...それより心地よいクッションにまづ腰を落着けつゝ今宵一夜を共に此處に明かすべき同車の旅の人々の知らぬ容貌風采...
近松秋江 「伊賀、伊勢路」
...心地よい凉風のまに/\頭の上に散りかゝる落葉松の葉をはらひもせず佐藤先生の熱烈な説教を心をこめて聞いてゐました...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...私は肘掛椅子と心地よい居間をあとにして...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...心地よい暖気になると...
豊島与志雄 「月かげ」
...後はそれでも心地よい室(へや)だと思った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いかにも心地よい...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...心地よい長椅子もある...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...だけど私の好きなように言わせておいてください」このような甘い言葉が喋られるのを聞くほど女達にとって心地よいものはない...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...心地よい疲れに襲われた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...小ぢんまりと充分居心地よい書斎の机に...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...その代り今召しているのよりずっとシャッキリして着心地よい筈です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「人はここに物柔らかな・心地よい・自然簡素な・言葉づかいと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...心地よい季節になってまいりました...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...何か?」「愉快でござりますな」「心地よいの」「若侍たちの水馬も...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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