...對手に對する愛の名に於いて其前に自分の幾分を詐つてゐると意識する心元なさと...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...さるにても心元なや」ト...
巌谷小波 「こがね丸」
...「あなた行先の心当りがおありになって?」不二子さんが運転席のルパンの肩に手をかけて、流暢(りゅうちょう)なフランス語で、心元なく尋ねた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...心元(こころもと)なく歩いていた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...自分はその鳥の色の赤いといふ事を心元なく疑ふやうに...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...矢張り私の心元なさは少しも減じない...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...あのまゝ置くのも惜しくって心元ない...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...でも誓言(せいごん)などなされると(却(かへ)って)心元(こゝろもと)ない...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...心元ないような目をショボショボさせて...
徳田秋声 「新世帯」
...持っている原稿の成行きは心元なかった...
徳田秋声 「黴」
...それで安心するよりもかえって心元なくなった...
夏目漱石 「行人」
...すべて今の宗助には心元なく見える助言(じょごん)を与えた末...
夏目漱石 「門」
...尾頭の心元なき海鼠(なまこ)の様な文章であるから...
夏目漱石 「『吾輩は猫である』上篇自序」
...そうして今のようにただ人の尻馬にばかり乗って空騒ぎをしているようでははなはだ心元ない事だから...
夏目漱石 「私の個人主義」
...眞から改心して下さらねば心元なく思はれますとて女房打なげくに...
樋口一葉 「にごりえ」
...眞(しん)から改心(かいしん)して下(くだ)さらねば心元(こゝろもと)なく思(おも)はれますとて女房(にようぼう)打(うち)なげくに...
樋口一葉 「にごりえ」
...真から改心して下さらねば心元なく思はれますとて女房打なげくに...
樋口一葉 「にごりえ」
...心元ない感じを受けた...
柳宗悦 「雲石紀行」
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