例文・使い方一覧でみる「心中ひそかに」の意味
スポンサーリンク...彼は心中ひそかに彼らの変化を予期していたのである... 
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...心中ひそかに怪しげなる情念に酔いしれるのを喜んだ...
海野十三 「振動魔」
...そして心中ひそかに世間の奴等や従来の自分を罵って...
大杉栄 「獄中消息」
...心中ひそかに相手の落胆と憤怒と野心の奇妙な混合を看取しながら...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...いうべき文句の数々を心中ひそかにととのえていた...
谷譲次 「踊る地平線」
...心中ひそかにだらしのない不貞な女に対する...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...彼が心中ひそかに...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...心中ひそかに嘆賞しておりました...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...吾輩は心中ひそかにいくらアンドレア・デル・サルトでもこれではしようがないと思った...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...報国の赤心をつらぬく時機に、その効果をあらわす大切な道具になると存じますので、心中ひそかに、死にどころをえた心地がいたします...
蜷川新 「天皇」
...富岡は心中ひそかに恐れをなした...
林芙美子 「浮雲」
...心中ひそかに仲々金のかゝる処だと思ひ...
林芙美子 「瀑布」
...たとえ心中ひそかにこの趣を視て無益なることを悟るといえども...
福沢諭吉 「文明教育論」
...エイリイの父コンの死後その保護者となっていたコネリイ・モルは美しいエイリイが自分の心中ひそかに憎んでいたコノール方の人の妻となるのを好まないだろうとも思った...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「琴」
...心中ひそかに冗談を言った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...心中ひそかに自分の意志を理解し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...心中ひそかに彼の武運を天地に祈念していた...
吉川英治 「三国志」
...路に迷ったのは兎に角として蒲田や福地温泉の現状すら知らずにいた此老爺は或はもう老耄し果てているのではあるまいかと心中ひそかに不審と憤りとを覚えていたのであったが...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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