...親子四人の運命が手古奈の心一つで定まるのであるから...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...わが命はわが心一つで殺そうと思えば...
伊藤左千夫 「春の潮」
...「それもお前の決心一つだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...貴国の決心一つです」と...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...「生かすも殺すもあんたの心一つ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...団体内の協力一致のごときもただ決心一つで行なわれ得ると思う人があるかも知れぬが...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...「やつぱり心一つだ...
薄田泣菫 「茶話」
...心一つ、――心一つの存在である...
種田山頭火 「其中日記」
...船は先生の心一つをのせて...
壺井栄 「二十四の瞳」
...それ等を思ふと入院させやうとも思ふが何か不憫(ふびん)らしくて心一つには定めかねるて...
樋口一葉 「うつせみ」
...心一つ居處をたしかにしてな...
樋口一葉 「うつせみ」
...何も我が心一つで又この人のお世話には成るまじ...
樋口一葉 「大つごもり」
...汲むにあまれる哀れの我が心一つよりこそ...
樋口一葉 「花ごもり」
...つきましては、妾の心一つで、この札荅蘭(ジャダラン)族の人たちが助かり、またあなた様もこのお城も、事無きを得ますならば、あなた、妾は決心いたしました...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...矢張り、身一つ、心一つで、どんな難儀にもぶッつかれ――それが、あの方々の、日頃の御庭訓(ごていきん)でもあったのだ――そんなことを思いながら、道案内の供を先に、もうとっぷりと暮れかけた、御蔵前を急いで行くと、突然、つい鼻先で、「無礼者!」と、叫ぶ、荒くれた一声...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...何もかも民さんの決心一つなんだから……』民子は默つて合點をした...
水野仙子 「夜の浪」
...大将は柏木(かしわぎ)が命の終わりにとどめた一言を心一つに思い出して何事であったかいぶかしいと院に申し上げて見たく思い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わりなしや強きによらん勝ち負けを心一つにいかが任すると言う態度までも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??