...一年前から静かな力のある書物に最も心を惹かれるやうになつてゐる...
芥川龍之介 「愛読書の印象」
...アーチ形の穀物の束のような頂きに心を惹かれる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...それよりも道端の雑草に心を惹かれるらしく...
田中英光 「箱根の山」
...行者はその声に心を惹かれるかのように空を見上げた...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...石よりも樹により多く心を惹かれるのは私のセンチメンタリズムか...
種田山頭火 「行乞記」
...袖にさわつた茨(ばら)の小枝の先きにも心を惹かれるほど...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...何んとはなし心を惹かれるのであつた...
徳田秋聲 「歯痛」
...妙なところに心を惹かれることがあるものですよ...
豊島与志雄 「肉体」
...ただ漠然と心を惹かれることがあるだろう...
豊島与志雄 「「紋章」の「私」」
...あんな男に心を惹かれるおそれがあるなどとは...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...特に墨色の美しさに何よりも心を惹かれるようになりました...
中谷宇吉郎 「墨色」
...心を惹かれるに十分であった...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...何かその子に心を惹かれるように感じました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...それよりももつと心を惹かれる一組が...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...深く心を惹かれることも...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...心を惹かれるらしかった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...しかし私は彼らの作品に心を惹かれる場合がはなはだ少ない...
柳宗悦 「工藝の道」
...または特別にこの世界に心を惹かれる人々だけの所有であって...
柳宗悦 「民藝四十年」
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