...そんな話では心もとないから何とか廻り道をしてでも学校まで行ってみたいのだがと云うと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ほとんど同じように一国の運命に影響する可能性の豊富な大天災に対する国防策は政府のどこでだれが研究しいかなる施設を準備しているかはなはだ心もとないありさまである...
寺田寅彦 「天災と国防」
...心もとない人たちだと思わせられている途端に――今度は向うの一方の庭木立を潜って...
中里介山 「大菩薩峠」
...思えばずいぶん心もとない次第であった...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...心もとない気がしだしたので...
中村地平 「悪夢」
...石原の親分ぢや心もとないから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御膝元の靜謐(せいひつ)は心もとないが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...よくわかりませんが――」宇古木兵馬は心もとない顏を擧げました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...心もとない幸福らしさで...
林芙美子 「浮雲」
...或いは心もとない資料も加わった記録のように言われてはいるが...
柳田国男 「海上の道」
...いよいよ心もとないものとなりそうに...
柳田国男 「海上の道」
...できるかどうかははなはだ心もとないが...
柳田國男 「垣内の話」
...間に合うかどうかは甚だ心もとないが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...まだ心もとないにしても...
柳田国男 「年中行事覚書」
...親として心もとない...
吉川英治 「折々の記」
...ちと心もとないなあ」「いけませんとも...
吉川英治 「私本太平記」
...どうなるものやら心もとない」「成政自身...
吉川英治 「新書太閤記」
...まったく心もとない人数にちがいなかった...
吉川英治 「源頼朝」
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