...「こおんなの願いの如くこのままに心まかせに親許へ送りかえされたし」と願い...
饗庭篁村 「良夜」
......
石川啄木 「一握の砂」
...早瀬さんへ行くのが悪いんなら、(どうでもして下さい、御心まかせ...
泉鏡花 「婦系図」
...或る時自分で男を見つけて「あの人ならば」と云ったのでとにかく心まかせにした方がと云って人にたのんで橋をかけてもらい世を渡る事が下手でない聟だと大変よろこび契約の盃事まですんでから此の男の耳の根にある見えるか見えないかほどのできもののきずを見つけていやがり和哥山の祖母の所へ逃げて行くと家にも置かれないので或る屋敷の腰元にやった...
井原西鶴 宮本百合子訳 「元禄時代小説第一巻「本朝二十不孝」ぬきほ(言文一致訳)」
...あんたの心まかせにするがいい...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...正造もそれを覚ってその心情を憐み、心まかせにした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私の理性もすべて君の心まかせなのです...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...どうともお前の心まかせだ...
豊島与志雄 「悪魔の宝」
...醫者は心安きを招き家は僕の太吉といふが名を借りて心まかせの養生...
樋口一葉 「うつせみ」
...それあ旦那のお心まかせでがすよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...彼の心まかせな処決を甘んじて受けようと思い...
細井和喜蔵 「女給」
...「あなたのお心まかせです...
宮原晃一郎 「夢の国」
...お前の心まかせなんだ...
宮原晃一郎 「竜宮の犬」
...いつかはお身の心まかせになるときがあるだろう...
室生犀星 「津の国人」
...心まかせに鳥を追う詞(ことば)を唱(とな)えるのが...
柳田国男 「こども風土記」
...この範宴と共に念仏門へ参るも心まかせ...
吉川英治 「親鸞」
...読みようはおのおのの心まかせである...
吉川英治 「随筆 新平家」
...殿中の廊下には、たくさんの花桶(はなおけ)が並べてあって、各が心まかせに、好みの花を摘んで、挿(い)けたり、家土産(づと)に戴いて帰った...
吉川英治 「日本名婦伝」
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