...こんなになった心の臓を...
オイレンベルク Herbert Eulenberg 森鴎外訳 「女の決闘」
...軍医は切り取つた心の臓を洋盃(コツプ)のなかに入れて...
薄田泣菫 「茶話」
...何(ど)うする事も出来なかつた英雄の心の臓を...
薄田泣菫 「茶話」
...心の臓が干葡萄のやうに萎(しな)びるまで悄気(しよげ)きつてゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...楽器は女に騙(だま)された男の心の臓のやうにこなこなになつて砕けてしまつた...
薄田泣菫 「茶話」
...心の臓の異様に動くのがまざまざと見透された...
薄田泣菫 「独楽園」
...少しでも心の臓の動きが怪しまれる女は...
薄田泣菫 「独楽園」
...いざ今宵一夜(ひとよ)はわれととり出でたこの心の臓を窓ぎはの白き皿に載せ...
富永太郎 「無題」
...」セルギウスは全身の血が悉(こと/″\)く心の臓に流れ戻つて...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...福島嘉平太の心の臓を貫いた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...心の臓へ耳を当てたり型通りの事をした後...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...たった一と突き心の臓をえぐって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見事に心の臓を貫(つらぬ)き...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...……心の臓のまうえあたりに二の字なりの深創(しんそう)がある...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...成行(なりゆき)を待つ間(ま)の一分(ぷん)に心の臓を縮めていると...
二葉亭四迷 「平凡」
...体じゅうの血を心の臓に流れ込ませ...
森鴎外 「雁」
...そうでなけりゃ心の臓が障ったようでしたわ...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「破落戸の昇天」
...「心の臓を労(いたわ)ってくれよ」とあの人は仰言る...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
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