...とうとうその苦心の外套をも廃止して...
太宰治 「おしゃれ童子」
...昔から外国の民衆の関心の外にあった...
太宰治 「如是我聞」
...しかも獣よりもなお悪いことは、荒んだ心の外に、男たちは年中喧嘩をして、そして……私を見る眼ばかり鋭くギラつく...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...彼と呼吸相通ぜざる社会中心の外にあり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...それだのにマクドゥーガルは、個人の心の外に、集合心乃至集団心が存在するかのように考えている...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...コリーヌの面影が彼の心の外で飛び回っていたが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...心の外に別の法なし...
新渡戸稲造 「自由の真髄」
...利害を超越した戦争と冒険の愛好心の外に...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...心の外にある物が心に写され...
三木清 「哲学入門」
...模写説は心の外に物があると素樸に考える素樸実在論であり...
三木清 「哲学入門」
...このいわゆる代表説は心の外に物の存在を前提する模写説の一変形である...
三木清 「哲学入門」
...心の外にある物が心の中に映じ...
三木清 「認識論」
...心の外に實在する物體を考へるのは誤でなければならぬ...
三木清 「認識論」
...我々の自然的な態度において確實に見える心の外の存在は十分に疑はるべき理由をもつてゐる...
三木清 「認識論」
...」心の外に世界が実在するか否か...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...留さんのことはみんなの関心の外におかれ...
山本周五郎 「青べか物語」
...じつは心の外だったような容子がなくもなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...妙心の外に教があるというならばその妙心は釈迦の正伝した涅槃妙心ではない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索