...ただ心の内の隠(かくれ)たる人すなわち壊(やぶ)ることなき柔和(にゅうわ)恬静(おだやか)なる霊」なり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...それが今ではむらがる想いの間(あわい)にも心の内部にも...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...うかつにも我が心の内をさらけだしたことにはっとして...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...というその極めて懐疑的であると同時に極めて建設的な決心の内にあったと見ねばならぬ...
戸坂潤 「読書法」
...君の心の内に在るものが君の製作を裏切るんだろう...
豊島与志雄 「二つの途」
...パトラッシュの心の内には...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...心の内では――心の内では――」八郎太の声が湿ってきた...
直木三十五 「南国太平記」
...自分は心の内でまた例のが始まったのじゃないかと思った...
夏目漱石 「行人」
...だがそれらの家々を廻(まわ)りはじめて四軒目に木之助は深く心の内に失望しなければならなかった...
新美南吉 「最後の胡弓弾き」
...それは僕の心の内側の反映があの縁側にあったのだ...
原民喜 「夢と人生」
...また家人にも取り入りてそが歓心を得んと勉(つと)めたる心の内...
福田英子 「妾の半生涯」
...心の内でもそのあとは考えなかったのである...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...自分の生活や心の内の風浪とかかわりのないルスタムの物語ならかえって書けそうに思えて来た...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第二巻)」
...心の内には、これまで久しく味わずにいた、嬉(うれ)しい平和が来ている...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...内心の内心には(このような独語の中でも)「まさか殺されはせまい」の推察が虫の息で活きている...
山田美妙 「武蔵野」
...武蔵の心の内面には...
吉川英治 「宮本武蔵」
...写す人の心の内に真実があるとないとに起因するのである...
和辻哲郎 「『劉生画集及芸術観』について」
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