...たいへん心のこりでありました...
海野十三 「怪塔王」
...なんの心のこりもないのでしょう...
海野十三 「火星兵団」
...そんな御遠慮にはおよびませぬというとありがとうござりますそれならお言葉にあまえまして聞いていただきますがといってさっきの瓢箪(ひょうたん)を取り出して心のこりと申せばここにまだこれだけござります...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...「どうも、心のこりでのう...
土田耕平 「さがしもの」
...お糸さんを手に入れかねたのは心のこりだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...このまま別れるのも心のこりがするゆえ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...心のこりは何もない...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...だけど私は別にもう心のこりなことがないやうな氣もする...
水野仙子 「道」
...私は体も大切によく勉強もしているから本年は本年として心のこりなく送ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どうせおよろこばしたくて来ているのに二週間早くかえって心のこりをおさせするにも及ばないことです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...きっと心のこりなく新しい年への大掃除が行えると信じます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いま人となりなほこの心のこり庭にいでてかたちよき石を動かす...
室生犀星 「忘春詩集」
...去るは心のこりがして往來を眺め入つて家のやうすをうかがふごときありさまを續けてゐた...
室生犀星 「めたん子傳」
...心のこりなものは數々あつたらう...
吉川英治 「折々の記」
...……ただ生々世々(しょうじょうよよ)、心のこりなのは、ついに朝敵を亡ぼし終らず、四海の泰平を、この目で見なかったことである」とし、その下に「これを思ふ故に」と、つづけて...
吉川英治 「私本太平記」
...「いまは何の心のこりもない」この日の偽りない半兵衛の心境はそうであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...会う折もなく打ち過ぎて心のこりなことではあった」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして自分はいつ死んでも心のこりはないが...
吉川英治 「親鸞」
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