...おまへのいたいけな心づくしは...
大手拓次 「藍色の蟇」
...それでもおつねの豊太郎への心づくしは変らなかつた...
武田麟太郎 「一の酉」
...「心づくし」というものである...
太宰治 「如是我聞」
...料理人の「心づくし」それが...
太宰治 「如是我聞」
...料理は特に心づくしの籠(こも)ったもので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...すべてのものをやはらかく料理して下さる奥さんの心づくしが身にしみた(私の歯痛を思ひやつて下さつて)...
種田山頭火 「行乞記」
...女はその紳士の心づくしの振る舞いに舞い上がってしまい...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...七八重が心づくしにて病はほどもなく癒(い)えけり...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...との優しい心づくし...
中里介山 「大菩薩峠」
...いくらかでも暖かいものにしてやりたいというような心づくしは...
中里介山 「大菩薩峠」
...おじいさんの心づくしであったろう...
長谷川時雨 「木魚の配偶」
...上に述べた人の知らない私の心づくしもいくぶん酬いられるわけであるが...
牧野富太郎 「寒桜の話」
...あの人の心づくしの数々が...
水野仙子 「響」
...彼女たちが夫のために様々な心づくしをささげるのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...心づくしや豊富の中にも窮屈を見出す...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...細川家の心づくしじゃ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...わたしの心づくしを喰べてくださいませ」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...死者への心づくしである...
和辻哲郎 「初めて西田幾多郎の名を聞いたころ」
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