...その元気の頼もしさに私も心から栽培を促されるのである...
會津八一 「菊の根分をしながら」
...実は私の老婆心から...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...心から好きなのです...
江戸川乱歩 「影男」
...忠順の心からいっさいを見のがして反抗しない...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...修道女らが謙譲の心からして好んで口にするところのものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...決して驕(おご)った心からではないが...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...「あんたも、私も不幸な奴だよ」継母の膝小僧を裾でかくしてやりながら、直吉は心から、自分を投げ出してみじめな奴だと自分に吐きかける...
林芙美子 「瀑布」
...自負心と冒険心から...
久生十蘭 「一の倉沢」
...私は心から道子を軽蔑して...
牧野信一 「砂浜」
...心からの御礼を申します...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そして眼をあはすと心からしぼり出したやうに笑ひかける...
室生犀星 「帆の世界」
...夫人への義理めいた心から...
矢田津世子 「女心拾遺」
...なぜなら無心からではなく...
柳宗悦 「工藝の道」
...きょうはまだ本懐(ほんかい)の日ともいえぬ、唯その事の緒についたのでござるが」と、心からいたわり、またその功をねぎらって、一夕の杯を酌み交わした...
吉川英治 「黒田如水」
...玄徳の一行を心から歓待させて...
吉川英治 「三国志」
...心からな感激を惜しまず...
吉川英治 「私本太平記」
...心から満足いたしおると...
吉川英治 「新書太閤記」
...――大事の成ったあかつきには、何を以て、今日の将士の労に酬(むく)おうかと、心から思った...
吉川英治 「源頼朝」
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