...山の人々にも心からなる興味は持つていた...
石川欣一 「山を思う」
...平常心から敬つてゐる支部長を殺さうとかいふ...
石川啄木 「赤痢」
...寧(むし)ろ大部分は私の幼い好奇心から...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...彼女が心から奥畑に愛憎(あいそ)を尽かすに至ったのも...
谷崎潤一郎 「細雪」
...真心からの言葉であった...
直木三十五 「南国太平記」
...彼は心から近藤を尊敬していると共に...
中里介山 「大菩薩峠」
...世の中の人の心から...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...その時の、赤い赤い火事に、幼い心をうたれた紅さと、泡鳴氏が出ていった夏の日の――八月でしたが、あの真昼の、まっ白な空虚さは、心からも、眼からもわすれられない...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...ハリンゲイ公爵夫人が心から言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...レイブル』ロンドンは深く心から感情を動かされた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...悟空は勇あつて説く術を知らざるを真心から悲しんでお訴へ申してゐるのではありませんか...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...彼女が心から良人を愛慕しているということは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...本當の自分の心からしみじみと話してゐるやうで...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...心から愛していたんだ...
山本周五郎 「初蕾」
...この絵巻物を呉一郎に見せた目的というのは何でしょうか」「……ウ……ウン……」「ほんとうの心から出た親切か……又は悪戯(いたずら)か……恋の遺恨か……何かの咀(のろ)いか……それとも……それとも……」私はギョッとした...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...心から服しておりませぬ」「兵糧武具の備えはどうか」「軍備は充実していますが...
吉川英治 「三国志」
...決して彼の面目を心からつぶしたわけではない...
吉川英治 「新書太閤記」
...心から主人の盧俊儀(ろしゅんぎ)をいたわった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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