...あまつさえ自分に罪を犯した不義者を心から悔悛(くいあらた)めさせるための修養書を買って与えたという沼南の大雅量は普通人には真似(まね)ても出来ない襟度(きんど)だと心から嘆服した...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...気のせいかもしれないけれど誰の顔を見ても何だかこう……気のめいりそうな憑(つ)きものでもしたような顔をして朝から日暮れ方みたいな気がしたよ」と心から吻(ほ)っとしたように...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...彼の心からこの陰鬱な物思いを払い除ける魅力を持っているのは彼の娘だけであった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...子路は心からの悲憤(ひふん)を発しないではいられない...
中島敦 「弟子」
...よしその局に当る人があっても単に職業として義務心から公共のために画策遂行するに過ぎなくなる...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...心からお願いします...
浜尾四郎 「死者の権利」
...私に申し込むだらうといふ心からしたのだつた――口に出されぬからとて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...早苗を真心から愛したく思っていたのに...
宮本百合子 「印象」
...森を見んと欲する人間の心から買われている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...昨夜の幾時間かを親兄弟でもない男と共にいたという羞恥(しゅうち)心から...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...紅梅の花は姉君の愛したものであったと思うことが心からあふれて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そこで太陽の光を浴びながら海の上で睡ることなの」「そりゃいいなあ」私は心から同感した...
山川方夫 「愛のごとく」
...これは私が心から申し上ることです...
夢野久作 「少女地獄」
...衷心から気心の優しそうな名前の人間が...
夢野久作 「創作人物の名前について」
...心からお親しゅうして行かれたいもの」高氏とて義貞とて...
吉川英治 「私本太平記」
...自分の心からも肉体の縒(より)からも除けないのが...
吉川英治 「私本太平記」
...心から眼をかけていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉の心からな歓待を知って...
吉川英治 「新書太閤記」
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