...その帽子の徽章(きしやう)をチラと見た...
犬養健 「姉弟と新聞配達」
...徽章(きしやう)なき者(もの)は出入(しゆつにふ)を禁(きん)じてある...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...色(いろ)の褪(さ)めた徽章(きしやう)の附(つ)いてる軍服(ぐんぷく)を始終(ふだん)着(き)てゐるニキタと云(い)ふ小使(こづかひ)...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...思い思いの徽章(きしょう)を胸に...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...わざと僧形を避けて徽典館(きてんかん)へ通う勤番の子弟に見えるような意匠を加えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...金モールの徽章(きしょう)がついている制帽を脱いで...
中村地平 「南方郵信」
...しかし卒業したしるしに徽章(きしょう)だけはもぎ取ってしまった...
夏目漱石 「三四郎」
...これでは帽子の徽章を見なくても...
新美南吉 「疣」
...ソヴェートの徽章がついてゐます...
林芙美子 「シベリヤの三等列車」
...受難は人類の徽章である...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「非暴力」
...したがって改造や普選の運動家はこれを徽章(きしょう)に旗標に用いてしかるべき鶏の足も...
南方熊楠 「十二支考」
...右大臣の娘の弘徽殿(こきでん)の女御(にょご)などは今さえも嫉妬を捨てなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...なお物足りない心を満たしたいように弘徽殿の細殿の所へ歩み寄ってみた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...空虚な実質の伴わない或る種の徽章(きしょう)を設けることは結構な思いつきであって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...濡須(じゅしゅ)(安徽省(あんきしょう)・巣湖(そうこ)と長江(ちょうこう)の中間)の水流の口から一帯にかけて...
吉川英治 「三国志」
...藤の花の匂う弘徽殿(こきでん)ノ渡殿(わたどの)にこの黒髪もさやかであろうと思うにつけ...
吉川英治 「私本太平記」
...徽宗(きそう)現皇帝の旗本にも列せられた武士中の武士だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...徽宗皇帝さまの世には...
吉川英治 「人間山水図巻」
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