...押收書類は徹夜で調べたのでせう...
石川三四郎 「浪」
...今夜は徹夜でやらなくちゃね」「うん」河合にはげまされて...
海野十三 「火星探険」
...わかい研究生たちと徹夜で騒ぎました...
太宰治 「水仙」
...)ゆうべ徹夜で計算したところに依ると...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...徹夜で一晩中無礼講で遊ぶんだそうだから...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...気が向くと徹夜で仕事して翌朝脹(は)れぼったい顔をして帰って来ることもあり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...菅谷君は早速その晩から徹夜である...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...二人は一晩中死者の傍らで徹夜で祈りを捧げてくれる神父を探すために出て行った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...この嵐は朝までは止まんばい」「徹夜で船を守るんじゃ」暴風雨は勢を増す一方だった...
火野葦平 「花と龍」
...「奇妙なことが起ったですよ」「なんごと?」「先刻(さっき)、……そうそう、オヤジが魚取りに漕ぎだしてから、間もなく、パナマ丸が入港して来たとです」「中ノ島のすこし先で、すれちごうたよ」「あれは、入港次第、徹夜で、三菱の荷物炭を積みこむ打ち合わせになっとったもんじゃけ、わたしは先番(はなばん)の三崎組の札を掛けた...
火野葦平 「花と龍」
...今夜は徹夜で書きだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...又今夜徹夜では――...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...その舞台監督に徹夜で振付してゐた...
牧野信一 「熱海線私語」
...ほんたうなら僕は徹夜でゝも飲めるのだ――と屡々云つてゐた...
牧野信一 「途上日記」
...徹夜で祭をする永い間の慣習であった...
柳田国男 「年中行事覚書」
...山口重政に、実情を聞き、その重大性におどろいて、井伊隊は徹夜で、海岸、川の海口などへ、防柵(ぼうさく)を設けた...
吉川英治 「新書太閤記」
...昨夜の徹夜で私はぐつすりと眠つてゐた...
若山牧水 「水郷めぐり」
...その夜から徹夜で破壊工作に取りかかった...
和辻哲郎 「鎖国」
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