...一晩の徹夜で、頬ツぽねが神居古潭(かもゐこたん)の巖石の樣に出たと云はれた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...徹夜でもって相談がすすめられているらしい...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...研究は徹夜でつづけられることもすくなくなかったし...
海野十三 「金属人間」
...昨夜の徹夜で、神経がいらだっているのだ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...徹夜で見はっていてくだすったのです...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...三日の夜などは暴風雨のなかを千余名の警官が徹夜で警戒にあたった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...大いに今から徹夜で飲みましょう...
太宰治 「饗応夫人」
...娘光代の話では、国嶋氏夫婦は勝負事が好きで、しばしば徹夜で、花合せ、ブリッジ、麻雀(マージャン)等をすることがあり、そのお相手を仰せ付かるのが、御牧氏と光代なのだと云う...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「松山散策」ほとんど徹夜で句作推敲した...
種田山頭火 「一草庵日記」
...徹夜で仕事をしていると...
豊島与志雄 「猫先生の弁」
...これは徹夜で昂奮したものか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これは徹夜で昂奮したものか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その舞台監督に徹夜で振付してゐた...
牧野信一 「熱海線私語」
...「徹夜で勉強するのか?」「何処の下宿へ越しても苦情が出るんだよ...
牧野信一 「奇友往来」
...ほんたうなら僕は徹夜でゝも飲めるのだ――と屡々云つてゐた...
牧野信一 「途上日記」
...いろいろ多いと「これは例外」と云って徹夜でもしやしまいか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ひっくりかえったときは幾晩も徹夜で働いてくれその後も氷買いだけだって大した骨折りをさせましたから餞別を三十円やります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...徹夜でしなきゃいけないもんなのかい」「え?」進は私をみた...
山川方夫 「演技の果て」
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