...今夜は徹夜でやらなくちゃね」「うん」河合にはげまされて...
海野十三 「火星探険」
...五日目は、徹夜で、大天幕張り、次の日から、見ちがえるような新興ミマツ大曲馬団超満員御礼大興行と、長たらしい名前の旗を出し、「お礼のため、特に料金は二割引」とわけのわからぬ但し書をつけたが、これがまた大当りと来た...
海野十三 「爆薬の花籠」
...三日間徹夜でつづけた研究が...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...徹夜で見はっていてくだすったのです...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...徹夜で附ききっておりますの...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「恐怖の幻兵団員」
...または時に徹夜で読書...
太宰治 「虚構の春」
...徹夜で一晩中無礼講で遊ぶんだそうだから...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...気が向くと徹夜で仕事して翌朝脹(は)れぼったい顔をして帰って来ることもあり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「松山散策」ほとんど徹夜で句作推敲した...
種田山頭火 「一草庵日記」
...徹夜で仕事をしていると...
豊島与志雄 「猫先生の弁」
...三十その小さな新居で、今、これを書いているのであるが、午前五時十六分前、徹夜である...
直木三十五 「死までを語る」
...「奇妙なことが起ったですよ」「なんごと?」「先刻(さっき)、……そうそう、オヤジが魚取りに漕ぎだしてから、間もなく、パナマ丸が入港して来たとです」「中ノ島のすこし先で、すれちごうたよ」「あれは、入港次第、徹夜で、三菱の荷物炭を積みこむ打ち合わせになっとったもんじゃけ、わたしは先番(はなばん)の三崎組の札を掛けた...
火野葦平 「花と龍」
...夜オープンの徹夜でチョンといふことになってゐたのに...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...徹夜で仕事をした後などは...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...いろいろ多いと「これは例外」と云って徹夜でもしやしまいか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...君のなかで終ることはないんだ」徹夜で飲むという平山をそのままにして私は表に出た...
山川方夫 「演技の果て」
...ゆうべから徹夜で土をかついでいた人夫も...
吉川英治 「新書太閤記」
...その夜から徹夜で破壊工作に取りかかった...
和辻哲郎 「鎖国」
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