...漸くに其光茫を現さむとするを徴するものにあらずや...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...水戸がいれば早速彼の意見を徴するんだ...
海野十三 「地球発狂事件」
...之を現存(げんそん)未開(みかい)人民の所業に徴するも...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...日本海海岸には目立たなくて太平洋岸に顕著な潮汐(ちょうせき)の現象を表徴する記事もある...
寺田寅彦 「神話と地球物理学」
...文化勲章は日本文化を象徴するものとは限らないのである...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...それはリンカーンが象徴する...
服部之総 「望郷」
...されば若し税を徴することなくして已むを得ば...
原勝郎 「貢院の春」
...神聖な権力を決定的に象徴することになるのだった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...どんどん背の伸びて育ちゆく子供達を象徴するものの様に思はれる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...之を古來の史乘に徴するに...
福沢諭吉 「帝室論」
...而してこれを日清戦争の実際に徴するに待遇の厚薄は各軍師団各兵站部(へいたんぶ)に依りて一々相異なり...
正岡子規 「従軍紀事」
...茶山と江戸にあつた井上四明との応酬に徴するに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その信念のいかに牢固であつたかを徴するに足るのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...とてもそれ以上の約束を天然から徴することは不可能である...
柳田国男 「雪国の春」
...これに依って刺戟喚起されたる良心的の衝動を象徴する或る幻像の出現と不可抗的に交叉衝突したる刹那の恐怖的心理状態が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ちょうどそれが懐中時計の機械の中の紅玉石(ルビー)を象徴するように...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...源氏を象徴する巻があってもよいかと思い「かまくら殿の巻」に決めた...
吉川英治 「随筆 新平家」
...車の輪ほどの金と銀の円盤(これは日月を表徴する)...
和辻哲郎 「鎖国」
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