...併しその時居合せた人達の言葉に徴するに先生の最後の苦しみは主として食鹽注射によつて自然の死を妨げられた肉體の苦しみであつたらしい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...言換(いいか)えれば椿岳は実にこの不思議な時代を象徴する不思議なハイブリッドの一人であって...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...家々の非運を象徴するもののよう...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そしてセント・ペーターがローマに来る前アンテオクにおいて彼の大僧正の職についた事を表徴するように考えられます...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...材料の表徴する概念自身を社会科学的に分析した上でなければ...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...ローマ教会の僧職上の権威を象徴するもので...
戸坂潤 「思想としての文学」
...そのデカダンスと分極をなす新興新鋭な思想の勃興をもネガとして象徴するのだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...三種の神器は知徳勇を表徴するものであって...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...之が巧く行けば日本の知能を象徴するという程度の役目は...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...三様の寓話がそれを象徴する...
豊島与志雄 「文学以前」
...又一轉して道理と云ふ尋常の觀念を徴する語と成り...
西周 「尚白箚記」
...されば若し税を徴することなくして已むを得ば...
原勝郎 「貢院の春」
...どんどん背の伸びて育ちゆく子供達を象徴するものの様に思はれる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...此家の事を徴するに足る重要文書たることは勿論である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...しかし覚書に徴するに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...由緒書に徴するに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その信念のいかに牢固であつたかを徴するに足るのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「蔭の男」僕を象徴するように...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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