...自然主義の作家たちの中でも最も客観的な作家は徳田秋声氏である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...当時市ヶ谷には堺利彦、徳田球一、小岩井浄、田所輝明など第一次共産党事件関係者などもいて警戒は厳重、看守の態度もきわめて非人間的であった...
日本経済新聞社 「私の履歴書」
...丁度そこへ徳田秋江(しうかう)氏が来合はせたので...
薄田泣菫 「茶話」
...徳田秋江氏の『五慾煩悩』と言ふのも読んで見た...
田山録弥 「雨の日に」
...徳田秋声氏の『兵営へ』は...
田山録弥 「或新年の小説評」
...正宗君、徳田秋声君、この二君は、その成功不成功は兎に角置いて、『自己』から進んで『他』へ入らうとして努力して居る作者であることは、誰も認めることであらうと思ふ...
田山録弥 「自他の融合」
...徳田吉次(とくだきちじ)のお父つぁんが...
壺井栄 「二十四の瞳」
...ソンキの磯吉(いそきち)もキッチンの徳田吉次(とくだきちじ)もいる...
壺井栄 「二十四の瞳」
...徳田一穂氏の近頃のものは...
牧野信一 「月評」
...徳田一穂氏の作品など...
牧野信一 「浪曼的時評」
...泉鏡花の作品が徳田秋聲を仲介者として中央公論に掲載された時...
正宗白鳥 「編集者今昔」
...ここいらでひとつ此頃流行の一手を學んで、大ざつぱにかたづけてしまへば、「末枯」の作者久保田万太郎君は、現代稀に見る完成した藝術家で、此の完成したといふ點に於て僅かに肩を並べ得る人は、徳田秋聲、正宗白鳥二氏の外には無い...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...話しの合間合間に交えられる手振も徳田さん独特だし...
宮本百合子 「熱き茶色」
...同じ三・一五の被告であった徳田球一...
宮本百合子 「共産党とモラル」
...宇野徳田その他の組から川端に到り更にその後の人々に到る一部分となってまで出ている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ちょうど徳田家の高窓(たかまど)の外にあった地境(じざかい)の大きな柿の樹の下に...
柳田国男 「山の人生」
...徳田球一はかれの思想の動機を問われると...
山之口貘 「私の青年時代」
...肉づきの工合やふてぶてしい感じは徳田に似ていたが...
和辻哲郎 「夢」
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