...徳操と臆病と兩方の氣持があつた...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...支那人には徳操が無いと云ふ事實をお前迄が裏書きするではないか」と云ふ横鎗が入るであらう...
橘樸 「支那を識るの途」
...徳操が頽廃してる証拠だ...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...好んでおのれを賛美しおのれを愛する我利冷酷な徳操の化身とも言うべき...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「芝居の徳操はいつも雄弁なんだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...すべて生に価値を与えるもの、愛、侠勇(きょうゆう)、熱烈な徳操、などがみな含まれていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ふたたび見出したのだった――弱点と美点とから共に来る傲慢さ――自分の徳操を誇り自分が陥ることのない過失を軽蔑(けいべつ)する...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ほこらかな徳操に満ち...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ああ地上にはもはや徳操は存しない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...悔悟と克己と徳操との生涯で贖(あがな)われている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...どうのこうのと徳操を論じあっている始末である...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その徳操といふものゝ姿遂に遊女の姿にあらはるべしといへり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...徳操を寫さむとするときはストアと共に語るものにて...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...判断や徳操に至ってはほとんど問わない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...魯粛(ろしゅく)が先生の徳操をたたえること非常なもので...
吉川英治 「三国志」
...必ず徳操才色ふたつながら兼備した佳人とはあのお方と存じます...
吉川英治 「三国志」
...徳操はお前の鼻と関係はない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...あるいは情を抑えることを徳操とする賢い武士の妻であるか...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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