...太閤さまのお眼がねにかなって微賤の身から出世をした非凡な人間...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...無数の微賤な人々――この物語に出て来る人々をもその中に含めて――を導いて...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...われわれのうちのもっとも微賤(びせん)な者といえども...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...微賤から崇高に至るまで...
豊島与志雄 「ヒューメーンということに就て」
...人間を気弱な邪悪な微賤な感傷的な……ものと見るのは...
豊島与志雄 「ヒューメーンということに就て」
...微賤(びせん)であるこの侏儒(しゅじゅ)は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わが微賤(びせん)なる宇治山田の米友に於てもまた...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕は微賤(びせん)だ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...臣下の最も微賤なものよりもさらに卑しい人間にすぎない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...微賤(びせん)の身から今日の富貴(ふうき)となったのも...
吉川英治 「三国志」
...身は微賤なりとはいえ...
吉川英治 「三国志」
...玄徳が微賤をもって旗上げした頃からの宿将だ...
吉川英治 「三国志」
...微賤(びせん)な一廷尉の分際(ぶんざい)が...
吉川英治 「私本太平記」
...五十貫か六十貫そこそこの足軽小頭のはずだが」「そんな微賤(びせん)なやつが奉行か...
吉川英治 「新書太閤記」
...微賤に身を起して...
吉川英治 「新書太閤記」
...石田三成もまた微賤(びせん)な浪人者の子であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...微賤(びせん)に起(た)つ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...生れながら微賤(びせん)と思え...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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