...人類の微小なる財産である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...これら天界の放浪者の質量は微小なものであるために皆星雲中に捕えられて残り...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...すなわちかりにここに微小な人間があって物質分子の間に立ち交じり原子内のエレクトロンの運動を目睹(もくと)しているがその視力は分子距離以外に及ばぬと想像する...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...その至極微小な公算・可能性が...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...それほど偉大なこともそれほど微小なことも社会にはふさわしくない...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...こういう標本を陽光にあてて融かすと、微小な気泡が、ピチピチと音をたてて、小さい破裂をする...
中谷宇吉郎 「白い月の世界」
...この場合氷は大抵微小な粒となって存在するので...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...直に科擧の效能の微小なるが爲めなりと論ずるは...
原勝郎 「貢院の春」
...いよいよ微小な分解をとげ...
久生十蘭 「南極記」
...空想の中で構成される観念や感覚に現れるイメージより微小なものはない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...たった一つの点のような非常に微小な事物を想うことは想像にとって容易ではないからである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...ほとんど気づかれないほど微小な諸事情を多数伴わないときは...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...花は小穂上に疎着し苞穎は微小なり...
牧野富太郎 「植物記」
...いかに微小なものでも一つ一つ...
柳田國男 「地名の研究」
...河豚のヒレの下や腹にくいついている微小な寄生虫が猛毒そのものだと説を為している...
吉川英治 「河豚」
...枠を構成する管の微小な開口部が翼端に見える...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...しかしとにかくこの原子という眼に見えない微小なものを考える時に...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
...非常に微小なものとなって...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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