...その微妙なところで……実はこういう話があるんだが……」その先をいいかけたとき...
海野十三 「地球発狂事件」
...セミの美しさの最も微妙なところは...
高村光太郎 「蝉の美と造型」
...微妙なところなのです...
太宰治 「帰去来」
...微妙なところですからね...
太宰治 「天狗」
...一にして二といふやうな微妙なところがある...
田山録弥 「現代と旋廻軸」
...人間の魂を振るはせるといふやうな微妙なところはない...
田山録弥 「レイモンドの『農民』」
...の微妙なところまでは進まず...
中里介山 「大菩薩峠」
...その味は微妙なところにあるので...
中谷宇吉郎 「塩の風趣」
...微妙なところまで押し進んで居りました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...こんな微妙なところまで嗅ぎ出して來たのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...浮世の執着を断ちきれないのが人生の微妙なところで...
久生十蘭 「雲の小径」
...僕なんぞにはその微妙なところになると分らないのである...
堀辰雄 「ハイネが何處かで」
...その微妙なところになりますと...
堀辰雄 「プルウストの文體について」
...微妙なところで生粋なる愛情と界を接し...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...宮本にいるとお気に入らずのTだというような微妙なところがあって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...極めて微妙なところであると思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一つ一つの語調の微妙なところまで復習してみても...
三好十郎 「肌の匂い」
...このような微妙なところに射し出るものかと...
横光利一 「旅愁」
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