...彼に微塵もない情けはかけられない...
...その噂は微塵もないと言っても信じられない...
...彼は微塵もない可能性を出したが、信じるわけにはいかない...
...彼女は微塵もない反応を示した...
...その事件の真相は微塵もないようだ...
...発たうといふ気は微塵もないのだ...
石川啄木 「赤痢」
...發(た)たうといふ氣は微塵もないのだ...
石川啄木 「赤痢」
...「当局にはわれわれの困窮を救おうという誠意など、微塵もない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...飾ったり隠したりしようという気持なぞ微塵もない...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...手荒な蛮行や、猥らな仕業は、微塵もない...
豊島与志雄 「「沈黙」の話」
...今時の日本の女には八百屋お七見たやうに男の容貌(きりやう)に恍惚(うつとり)して身を過(あやま)つやうな優しい情愛と云ふものは微塵もない...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...後暗いことなんぞは微塵もないのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...悪(にく)むべき悪政の主としての記憶は微塵もないはず...
中里介山 「大菩薩峠」
...寢起らしい不活發なところの微塵もない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そういう形跡は微塵もないのである...
久生十蘭 「魔都」
...ポーのスタイルには通俗的要素は微塵もないが...
平林初之輔 「江戸川乱歩」
...たどたどしいところが微塵もない点である...
平林初之輔 「『心理試験』を読む」
...そんな気は微塵もないが...
二葉亭四迷 「平凡」
...後ろめたい表情は微塵もない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...父親の陰は微塵もない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...意地になったり深刻ぶって無理をする気は微塵もないただズルズルと何も思わずズルズルとドブドロの一番底に沈んで行き沈んだ自分を...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...しかし落魄者めいた影の微塵もない明るい笑顔で...
三好達治 「オルゴール」
...そんな烈しい強いものは微塵もない...
吉川英治 「親鸞」
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