...香とは微分子なのだそうである...
高村光太郎 「触覚の世界」
...肥くさいのは肥の微分子が飛びこむのだそうである...
高村光太郎 「触覚の世界」
...してみれば万物は常にその微分子を放散させているのである...
高村光太郎 「触覚の世界」
...微分子があまり一度に多量に飛びこむと圧迫される...
高村光太郎 「触覚の世界」
...その抽斗が開(あ)けられたり閉(し)められたりする時に抽斗の微分子が諸君の鼻の中を舞い上ったり諸君の咽(のど)を舞い下ったりするのである...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...この核となるものは極微な塵埃やまた物理学者がイオンと称えて顕微鏡でも見えぬしかもそれぞれ電気を帯びた微分子である...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...一塊の遊星は宇宙の微分子であると同様に人間はその遊星の一個の上の微分子である...
寺田寅彦 「知と疑い」
...人間は無生の微分子としか見えないであろう...
寺田寅彦 「備忘録」
...その同じ微分子が...
寺田寅彦 「備忘録」
...いかなる緻密(ちみつ)なる極微分子のうちにおいても...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...第一編 パリーの微分子一 小人間パリーは一つの子供を持ち...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...宇宙一切の極微分子に悉(ことごと)く活動の気を吹き込みて霊妙の動作をなさしむるその遍在の精力こそ...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...こんな異常の精眼力には風中の雪の微分子ぐらいの運動の態が映ったかも知れず...
南方熊楠 「十二支考」
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